Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- Episode 18「原初の星、見上げる空」感想――未来へと人類の尊厳を繋ぐ為、ウルクは最後の戦いに挑む
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ。原作バレやや配慮中)
あらすじ
ティアマトとの最終決戦を控えた夜、藤丸達は思い思いの夜を過ごしていた。
そんな中、傷付き死を待つばかりのキングゥは、ジグラットの頂上で途方に暮れていた。自分は何故、最期の場所としてここを選んでしまったのかと。
するとなんと、そこへギルガメッシュ王が現れ、キングゥに聖杯を与えてしまう。
エルキドゥではない自分に情けをかける理由はないはずだと、激昂するキングゥ。しかし、ギルガメッシュはそんなキングゥに対し、意外な言葉を返すのだった――。
夜が明け、遂に決戦の火ぶたが切って落とされた。
予想よりも速いティアマトの侵攻スピード、飛行型ラフムの群れ、更には牛若丸の軍団まで現れ、あまりの多勢に無勢ぶりに、藤丸達は危機に陥ってしまう。
だがその時、姿を消していた弁慶が現れ牛若丸を押し留める。
弁慶の助力、そして藤丸の英断により一気にティアマトへと肉薄する一同。
ケツァルコアトルはティアマトを足止めする為、自らの宝具を発動させるが――。
感想
毎回毎回、期待を上回ってくれる出来で、嬉しいやら心臓に悪いやら。
滅びの運命を知ってもなお、抗うことを止めなかったウルクの人々。マシュはその姿を美しいと感じたようだ。
第0話をご覧になれば分かる通り、彼女はデザインベビー。英霊と融合した事で殆ど老化しないようだが、その寿命は著しく短い。
どれだけあがき、たとえ恋をしたとしても、その生涯はあまりに短い。
けれども、それでも彼女が決して腐らないのは、ウルクの人々と似た心持ちだからだろう。
人生に意味があるのではなく、意味がある終わりを迎えるために人は生きる。だから、悔いのないように全力で人生を戦うのだ、と。
これは、有限の命を持つものすべてに共通することではないだろうか?
ギルガメッシュの演説も素晴らしかった。
血筋を遺せずとも、意志――あるいは魂のようなものを未来へ向けて遺す。ウルクの雄大な文化や人々の営みが、確かにそこにあったのだという事実を歴史に刻み付ける。
「滅びの美学」ではなく、あくまでも未来へと繋げる為の戦いなのだと。
奈須きのこ氏が徹底して拘っているテーマの一つに「人間賛歌」があると思うが……今回のギルガメッシュの言葉は、それに対する最高のアンサーの一つだったのではないだろうか?
さて、いとエモしもとい、感情を揺さぶる言葉の数々の次には、脳髄を刺激する大迫力の戦闘シーンが待っていた。
まさかの空中戦と、多彩な武器を携えた弁慶らしい曲者な戦いぶり。
そしてケツァルコアトルの文字通り全てを賭けた戦い……。
観ている最中「作画やべー」としか呟けない哀れな生き物にされてしまった。つまり、それくらい凄かった。
しかもこれでまだ、決着ではない……クライマックスを残しているのだから、凄い。
残念ながらこのテンションの次回……とは行かないが、一週間「見る気」を充電して、クライマックスに臨みたいと思う。
OP曲「Phantom Joke」は好評配信&販売中
Phantom Joke(初回限定盤CD+2 LIVE CD)
- アーティスト:UNISON SQUARE GARDEN
- 発売日: 2019/10/11
- メディア: CD
Episode16エンディング曲「tell me」も配信中
\Episode16特殊EDノンクレジット映像期間限定公開/
— 【公式】Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- (@FGOAP_ep7) February 22, 2020
Episode16で使用されたmilet「Tell me」の特別エンディングノンクレジット映像を期間限定で公開中!期間は3月1日(日)23:59までとなっております。是非ご覧ください。https://t.co/PAd6hU2TS3#FGO #バビロニア #FGO_ep7 pic.twitter.com/0jcQiKCJcv