たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

彼方のアストラ #12「FRIEND-SHIP」感想――最後の試練を乗り越え、いざ故郷へ!

【Amazon.co.jp限定】彼方のアストラ Blu-ray BOX 上巻  ( 早期予約特典:アニメ描き下ろしイラスト使用「アリエスのA3スペシャルイラストボード」付 ) ( 全巻購入特典:アニメ描き下ろしイラスト使用B2布ポスター引換シリアルコード付 )

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

自らの右腕と引き換えに、刺客の心を救ったカナタ。

本当の意味での仲間となったカナタ達だったが、彼らにはまだ向き合うべき真実と、戦うべき敵がいた。

人類の歴史に隠された秘密とは?

カナタ達は、オリジナルの妨害を乗り越え無事に帰還することが出来るのか?

感想

最高の最終回だった。
もちろん、人類が比較的あっさりと「歴史の真実」を受け入れてしまった点は、多少はご都合主義と言われる部分かもしれないが……そういった所を延々と描かれても、せっかくのエピローグに水を差すだけだ。
本作はあくまでも「明快な少年漫画」なのだ、という作者・制作陣の熱いメッセージを感じてやまない展開だった。

最後まで隠されていた謎、「なぜ人類の歴史が改ざんされたか」については、何とも納得出来る理由だった。
思想を、言語を統一し、争いの種になる技術を排除する。これは、SFでは定番の一つである「完全管理社会」を成立させるファクターと共通する。

ユートピアとディストピアは紙一重、などと言われるが、惑星アストラがそういう社会になりつつあったのは、想像に難くない。
世界政府が、カナタ達の根強い説得があったとは言え、歴史の真実を明かそうという決断に至ったのには、恐らく人類の行き詰まりを示すような、何か他の要因があったようにも思える。

滅びはしないが、緩慢な平和が続いていく世界。
それは実に幸せなのだが……もし、アストラに地球に起きたような悲劇が降り掛かったとしたら、戦う意志をなくした人類は、今度こそ滅んでしまうかも知れない。
そういった危機感が、実は根底にあったのでは、と邪推してしまった。

カナタのベストセラーネタは、一見ギャグのように描かれているが、それも裏を返せば「未知への憧れ」という人類の進歩を促す感情に、人々が飢えていたことを指すのではないだろうか?

本作は少年漫画的な都合を優先して作られているが、その一方で、裏側に熱いテーマが込められているのではないかと、そこかしこで感じるものがあった。
本当に素晴らしい作品であったと思う。

彼方のアストラ 全巻合本版 (ジャンプコミックスDIGITAL)

彼方のアストラ 全巻合本版 (ジャンプコミックスDIGITAL)

OPテーマはnonoc「star*frost」

star*frost

star*frost

  • nonoc
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

EDテーマは安月名莉子「Glow at the Velocity of Light」

TVアニメ 「 彼方のアストラ 」 エンディングテーマ 「 Glow at the Velocity of Light 」

TVアニメ 「 彼方のアストラ 」 エンディングテーマ 「 Glow at the Velocity of Light 」