彼方のアストラ #09「REVELATION」感想――衝撃の事実を前に、カナタ達は……
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
キトリーとフニシアのDNAが完全に一致した。
ザックとカナタは、その事実からある仮説を導き出す。すなわち、「自分たちは『親』のクローンである」と。
あまりにも事実と符合しすぎるその仮説に、クルー達はそれが真実であることを悟ってしまう。
衝撃の事実を前に、カナタ達は再び立ち上がれるのか――?
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感想
さて、前回までに本ブログで書いた予想の、殆どが当たっていたようだ。
- カナタ達はクローンである
- クローンの目的は「親」の若返りである
- ポリーナとカナタ達には、大きな認識の齟齬がある
あとは……今回シャルスの父親が「黒幕」側への関わりが見えなかった点から、彼はまた違う事情を抱えているのでは? という仮説も真実味を帯びてきた。
アリエスの出生の秘密についても、前回予想したとおりなのか、それとも……。
カナタ達の母星が「地球」ではない、という点については、思わず「上手い!」と膝を打った。
元々、気候や光線の具合が少し地球とは異なる表現がされていたし、何より前回明らかになったように、ポリーナの時代とカナタ達の時代の差が、たかだか数十年では説明のつかないほど乖離している点からも、地球に何かが起こったor既に移住していると予想していたが、ドンピシャだった。
……というか、制作側に思考を見事に誘導された、という方が正しいか。
そしてここで、カナタがアストラ号という名前を付けた件が生きてくる。
カナタはザックから「ASTRA」という言葉の意味を教えてもらった際、「昔はそういう意味だったのか」的なことを言った。
この「昔は」という言い回しが極めて絶妙。
「アストラ」という言葉は、今でもラテン諸語に残る言葉だ。ある意味現役と言っていい。
それをわざわざ「昔はそういう意味だったのか」とカナタに語らせることで、些細な違和感を視聴者に植え付けている。
恐らく、特に予想などせずに純粋に視聴している方の中にも、カナタのこのセリフを思わず思い出し、膝を打った方が多いのではないだろうか?
本当に「伏線」のお手本にしたいような作品だ、と感心するばかり。
カナタ達は試練を乗り越え、「親」と対決する意志を固めた。
次はポリーナが「時の流れ」と対決する意志を固める番なのだが……彼女は無事に、乗り越えられるだろうか?
カナタ達が「地球」という言葉を知らなかったということは、歴史が書き換えられているか、もっととんでもない時間が流れていたかのどちらかだろう。
とは言え、ポリーナの仲間の痕跡を見るに、流石に数千年単位で時間が過ぎているということは考えづらく、恐らくは前者、なのだろう。
もしかすると、もう人類には「地球」を覚えている人は、いないかもしれない。
もしくはもっと残酷な真実が待ち受けているか……。
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