彼方のアストラ #04「STAR OF HOPE」感想――危機の乗り越えたカナタ達に次なる試練が
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
墜落という危機を乗り越え、絆を深めあったカナタ達。
アリエスの提案もあり、まずは犯人探しなど止めて全員で生き残ることに注力することを誓い合う。
そんな中、到着した新たな惑星シャムーア。
そこは苔やキノコ状の植物達と、草食動物の楽園だった。
水も食料もすぐに確保でき、一安心のカナタ達。しかし、持ち帰った植物は傷むのが早く、保存食には向かなかった。
一気に食糧難状態となってしまったことで、仲間たちにまた不安が広がってしまう。
しかも、ウルガーやルカの不用意な言葉が引き金になったのか、ユンファが姿を消してしまい――。
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感想
非常に濃密なエピソードだった。
これを一話に収めた手腕に、素直に感服。
さて、ユンファが内気で卑屈なことの裏には、母親の抑圧的な育児があった……のだが、どうやらユンファにはきちんと歌の才能があり、容姿も整えれば美形と呼べるものらしいことが示唆された。
にもかかわらず、ユンファの母親が我が子を目立たせることを嫌ったということに、どうにも深い意図を感じてしまう。
キトリーの母親も、娘に対してそっけない態度を取っていた。
それなのに、フニシアを養女に迎えるという、解せない行動もとっている。フニシアが養女となった経緯は不審点ばかりだし、何より、キトリーとフニシアは実の姉妹のように似ていて、とても他人とは思えない。
そう言えば、カナタの父親も、自分の果たせなかった夢を息子に果たさせることにご執心だったことが明かされている。
ウルガーも父親からは随分な扱いを受けてるらしい。
これらが指し示す可能性は、現時点ではまだ一つに絞れないが……SF的によくある題材の一つが、真っ先に思い浮かんでしまった。
親が子をもののように扱っているのではなく、はじめから「もの」、すなわち意図的に作られた存在だったのではないか、と。*1
しかしそうなってくると、親と容姿が全く異なるアリエスの存在が異色になるし、ザックやシャルス、ルカは親子の問題を抱えているとは明言されていないので、謎が残る。
まだ答えをだすのは時期尚早、ということか。
なお、私は原作未読なので、原作組の方のネタバレコメントはお控えいただきたい。
私の推測が的外れならば、ただ心の中で「的外れだせーwww」とでも思っておいてくだされば十分(苦笑
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*1:わざと濁した書き方をしています。