彼方のアストラ #10「CULPRIT」感想――最後の惑星を前に、新たな真実が明らかに
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
カナタ達の母星とポリーナの母星が違う――。
お互いの抱えた齟齬に、ようやく気付いた一堂は、知る限りの歴史のすり合わせを始める。
その結果、ポリーナの「地球」とカナタ達の「惑星アストラ」はほぼ同じ歴史を辿ってきた事が分かった。
しかし、地球で言う「キューバ危機」の年に、アストラでは「第三次世界大戦」が起こったのだという。
この「歴史の分岐」が意味するもの――それは、カナタ達の教えられた歴史に「嘘」があるという事実だった。
ポリーナがそうであったように、地球はとある危機を前に移住先の惑星を探していた。そして、その移住先となったのが、アストラだったのではないか。カナタ達はそう結論付ける。
「何故、偽りの歴史を子供たちに教えていたのか?」
その問いの答えはとりあえず保留とし、カナタ達はいよいよ最後の惑星であるガレムへと向かう。
だが、カナタの脳裏には、もう一つの疑問がまだ渦巻いていた。
「一体誰が刺客なのか?」
ガレム到着を前に、カナタは刺客がこれ以上自分たちを襲わないと信じつつも、とある疑問を晴らすためアリエスに相談を持ちかけるが――。
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感想
さて、前回までの予想は概ね正しかったようだ。
- 惑星アストラは地球人類の移住先だった
- カナタ達の歴史は偽りであり、何かが隠されている
- 刺客の正体
ワームホール技術の出処については、恥ずかしながら予測ができなかった。
確かに、アークシリーズを基準に当時の技術水準を類推するに、大規模星間移住出来るほどの力は人類に無かっただろうから、そこから推理を発展させることは出来たのだろうが……いやはや、やはり全てを予測することは出来ないものだ(当たり前だが
あと、分からないのは刺客が自分の命を捨ててまで使命を果たそうとした理由だが……、これについては次回を待つ他ないだろう。
カナタを狙いつつも、アリエスが現れるとワームホールを消してしまったことを鑑みるに、「彼」の回想に登場した幼馴染はやはり実在し、しかもアリエスそっくりであることが窺えるが……今はそれ以上は分からない。
また、歴史が歪められていたその理由も、次回以降を待つしかなさそうだ。
まさかあの氷の惑星の正体が……だったとは、これも予想外だったが……。
歴史も宗教も、国家でさえも無くなった世界で、子供たちに嘘を教え込んで育てる理由というと……悪いことしか思いつかない。本作は伏線が完璧なので、案外その理由も既に示唆されているかも知れないが。
ただ単に「完全管理社会(ディストピア)」が構築されている、というくらいでは弱いように思える。
刺客の真意。カナタ達の旅の行方も気になるが……アストラに隠された秘密もまた、気になって仕方がない。
そして……そんな変わり果てた世界に、本物の「人類の英知」を知るポリーナが受け入れてもらえるのかどうか。彼女の身の安全も心配だ。
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