コップクラフト #6「NEED FOR SPEED」感想――愛車は犠牲になったのだ
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
セマーニ人ということも手伝って、マトバが骨を折っているにも拘らず、ティラナの新居はなかなか決まらなかった。
そんなある日、偶然に出くわした「エロ本密輸犯」を追う事件の最中、ティラナの不注意からマトバは愛車を完膚なきまでに破壊されてしまう――。
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感想
まさかの天丼オチに思わず苦笑い。
典型的な展開ならば、マトバの車を壊したことを反省したティラナが、今度は彼の車を守ろうと奮闘して信頼を取り戻す……ようなものになりそうな所だが、本作は一味違う(笑)。
事件が「エロ本の大量密輸」という点も、なんというか、救われない。
マトバは愛車を二度失い、トニーは死にかけるという笑えない状況。しかもその原因の大半がティラナだというのが、更に笑えない。
ティラナはファンタジー世界の住人と言うよりは、ジェームズ・ボンドと言った方が正しいかもしれない(苦笑
さて、そんな中でもティラナに対して「大人の対応」を見せ続けるマトバ。
サラの話を信じるならば、彼はティラナに亡き妹の姿を重ねているらしい。なるほど、マトバのティラナに対する態度は、「困った妹」に対するものだと考えれば、意外としっくり来る。
しかし、当のティラナはそれを良しとするのかどうか。
もし将来、この二人が決定的にこじれてしまう日が来るとしたら、案外そういう所から破綻が始まってしまうのかも知れない。「私はお前の妹じゃない」みたいなセリフが、ティラナの口から飛び出す日が、来なければよいが。
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