さらざんまい 第六皿「つながりたいから、諦めない」感想――三人は人間の姿に戻れるのか?
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
ゾンビを倒すことに失敗し、カッパの姿のままとなってしまった一稀たち三人。
しかし、春河への嘘がバレてしまったことで、一稀はすっかり自暴自棄になり、カッパの姿をエンジョイするかのような振る舞いを見せる。
だがそんな中、春河が何者かに攫われてしまう。
焦る一稀にケッピは語る。「これはカワウソ帝国の仕業だ」と――。
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感想
文字通りの転換点となるエピソードだった。
幾原作品ではおなじみの、カタルシスあふれる救出劇……しかし、その中で暴かれた様々な秘密は、中々冗談になっていないように思える。
カワウソ帝国に滅ぼされたカッパの国。
カワウソ達はカッパから人間にターゲットを移して、「欲望」を吸引しエネルギーに変換しているというが……尻子玉=その人間の世界との絆を搾取して願いを叶える皿に変えてしまうケッピと、どちらが危険な存在なのか判断に悩むところだ。
カワウソ帝国は、自然や人間自身からありとあらゆる物を搾取して成長する、現代の人間社会の暗喩にも見えるが……そう考えるとケッピは一体何のメタファーなのだろうか?
元々不気味だった彼の存在が、ますます得体の知れないものじみてきた。
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