さらざんまい 第三皿「つながりたいけど、報われない」感想――燕太、それはシャレにならない……
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
かつて、一稀と燕太はサッカー部の「ゴールデンコンビ」だった。
だが、とある出来事がきっかけで一稀はサッカーをやめてしまっていた。
それでも燕太は諦めきれない。一稀に強い執着を持つ彼は、再びゴールデンコンビを結成できる日を夢見ていた。
しかし燕太はある日、コンビを再結成したあかつきに一稀へ渡そうとしていたミサンガを、間違えて姉に渡してしまう。
しかも姉はそのままゾンビにさらわれてしまい、燕太はそれを取り戻すために自らケッピに尻子玉を抜くよう迫り――。
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感想
燕太の「欲望」が想像以上に闇深いもので、終始呆気にとられてしまった。
その妄想癖も最早手遅れレベルであり、そのうち妄想と現実の区別がつかなくなってしまうのでは? と心配になってくる(苦笑
彼の一稀への執着は、ただの「親友」に対するものではなく、あからさまにセクシャルなそれを含むように見受けられる。
もっとも、「キス」という行為が見たままのそれを指すのかどうかは、少々怪しいところだが……なにせ本作は幾原邦彦監督作品なのだからw
さて、何やら春河が病院通いであることが明かされ、一稀のが皿にかける願いも具体的な形をとってきたように見えるが……まだまだ一捻りも二捻りもありそうだ。
ただ病気なだけ、というのならば、一稀がわざわざサラのコスプレをして正体を隠してまで、弟の交流をする理由にはならない。何か、一稀が真っ直ぐに春河と向き合えない理由があるのではないだろうか?
ゾンビにされた人物が、人々の記憶や記録から消えている件も気になるところ。