さらざんまい　第十皿「つながりたいけど、つながれない」感想――真武と玲央の行き着く先は

今回の満足度：5点（5点満点中）
（以下ネタバレ）

あらすじ

燕太の命は風前の灯。
一稀は、希望の皿で燕太を救おうと考えるが、同じく希望の皿を狙っていた玲央にケッピを拘束されてしまう。

玲央と共に再びカワウソ帝国のアジトへとやってきた一稀達。
彼らはそこで、玲央と真武の二人に訪れた悲劇の正体を知ることに――。

発売日: 2019/06/14
メディア: Prime Video
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感想

玲央と真武は、どこで道を間違えてしまったのか？　その答えは恐らく、カワウソ帝国の甘言に乗ってカッパを裏切ってしまった時、なのだろう。
カワウソの手で蘇った真武は、自分たちが選択を誤ったことを悟ったのだろうが……それでも、玲央の傍にいることを選んだ。結果としてそれが玲央を苦しめることになったとしても。

彼らを「自業自得」と笑うことは、とても出来ない。

さて、同じくカワウソの甘言を受けながらも、最も大切なもの「一稀が一稀のままで自分の傍にいてくれること」を忘れなかった燕太は、判断を誤らなかった。
しかし、今度は悠が全てを諦めて、カワウソに身を委ねようとしてしまっている。

彼が失ってしまったものを思えば、いまさら仲間の元へ戻る気持ちになれないのも理解できる。
果たして、一稀と燕太は、そんな悠を取り戻すことが出来るのか？

「輪るピングドラム」や「ユリ熊嵐」の時と同じく、最後まで予想がつかない物語だ。