ケムリクサ　「Episode.12」感想――その日彼女は、自分の「好き」を見付けた

今回の満足度：5点（5点満点中）
（以下ネタバレ）

「記憶の葉」により全ての真実を知ったりん。そのことをわかばに伝えようとするが、わかばはいつの間にか動き出した「赤い根」からりんを引き離すため戦い、その身を貫かれていた。

だが、わかばはまだ死んでいなかった。根に貫かれる直前、「緑」を仕込んでいたのだ。
なんとかわかばを助け出したりんは、赤い根――そしてその先に待ち受けていた「幹」を倒すべく、最後の戦いに挑む。

「幹」をわかばが操作すれば、全ての赤い根を止められるかもしれない。そんな希望を抱きながら戦う二人だったが――。

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りりは、自分の分身達に「想い」を残すようなことはしなかった。
にもかかわらず、りんが辿り着いた「好き」は、わかばだった。

わかばもかつてのワカバではないけれども……りりから生まれた彼女達を守り、見事に「舟の外」へ導いてみせた。

今はもういない二人の気持ちは、きっと彼らだけのものだったはずだが……それでも、今のわかば達にしっかりと受け継がれたのだと思う。

このシンプルにして奥深いテーマを、12話を丸々使って、視聴者に飽きさせずに見事描ききったたつき監督以下、スタッフ達の力量に惜しみない拍手を送りたい。

ED曲の三姉妹バージョンも……良かった！

たこわさ