たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

さらざんまい 第五皿「つながりたいけど、許されない」感想――そして全てが瓦解し始める

【Amazon.co.jp限定】さらざんまい 1(全巻購入特典:「描き下ろし全巻収納BOX」「手乗りケッピぬいぐるみ」引換シリアルコード付)(完全生産限定版) [Blu-ray]


今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

サラの握手会の日がやって来てしまった。
一稀は、春河に嘘がバレぬようにと、悠を巻き込んでサラの誘拐計画を企てる。

悠の手際の良さもあり、何とかサラと入れ替わった一稀。
これで春河と握手する際に、予め決めた「合言葉」を交わしあえば万事OKと思われたが、そう簡単に事が運ぶ訳もなく――。

感想

春河は病気ではなく、事故――しかも一稀が間接的な原因を作ったそれで、二度と歩けぬ体になっていた。
しかも、一稀は矢逆家の本当の子供ではなく……。

春河の事故は不幸なことだが、それで一稀を責められる者がいるだろうか?
彼自身まだ幼かったなりに、それでも今の家族を守ろうと選んだ道が、結果として何もかもを壊してしまった。
何をしようと、一稀の心が晴れることはない。たとえ、当の春河が一稀を恨んでいなかったとしても。

一稀の行動の全ては「献身」でも「罪滅ぼし」でもなく、むしろ「やけっぱち」だった。
そう考えると、彼のあまりにも常軌を逸した「何の解決にもならない」行動の数々も頷ける。彼の抱えた問題は、そもそも解決しようがないものだったのだから。


サラとして振る舞っていたことが春河(と両親)にバレてしまったが……バレてしまったのはそれだけではなく、一稀の中にあるどうしようもない感情――春河への罪悪感と「本当の家族ではない」と思っているが故の後ろめたさも、家族にバレてしまった。少なくとも、一稀はそう考えているのかもしれない。

だから、自暴自棄になってしまった彼には、ゾンビから奪った尻子玉を保持するだけの「欲望」の力がなくなってしまっていたのだろう。

カッパの姿のままとなってしまった三人。
彼らの未来の展望が見えず、物語は一気に暗闇へと落ちていく感がある。

そして警官二人にも何やら暗雲が。
一見すると仲良し(?)な二人だが、その内情は異なるようで……?*1

さらざんまい 音楽集「皿ウンドトラック」

さらざんまい 音楽集「皿ウンドトラック」

劇中歌・挿入歌「さらざんまいのうた」「カワウソイヤァ」「放課後カッパー」はiTunesで配信中

さらざんまいのうた

さらざんまいのうた

  • さらざんまい
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
カワウソイヤァ

カワウソイヤァ

  • さらざんまい
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

放課後カッパー

放課後カッパー

  • さらざんまい
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

*1:むしろ好きすぎてああなってる、という説も考えられなくはないが