たこわさ

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revisions リヴィジョンズ Case11「最後の希望」感想――逆境に抗い続ける大介達

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

リヴィジョンズの大攻勢を凌いだ渋谷の街。
だが、パペットは最早電源不足で動かず、キューブに残されたインフラ用の電力も残りわずか。
頼りになる黒岩も、ミロももういない。
いよいよ渋谷は、絶体絶命のピンチかに思われた。

だが、大介や渋谷の市民達は、まだ諦めていなかった。
それぞれに出来ることを探し、考え、必死に生き延びようとしていた。

そんな中でも大介が思いを馳せるのは、ゲシュペンストのことだった。
時の迷子になった「彼」を、どうにか助けられないものか……? かつて命を狙われたにもかかわらず、大介は「彼」を救う方法を探し求めていた――。

感想

剴があまりにもあっさり諦めてしまったようにも見えるが……彼の言動からは、大介が見えないところで、度々露やマリマリが危ない目に遭っていた(そしてそれを剴が助けていた?)ことが窺える。
そもそも、剴も大介ほどではないものの感情の起伏が激しい少年だ。今までは虚勢を張って踏ん張ってきていたのだろうが、一度折れてしまえばあんなものだろう。

渋谷の市民たちが一致団結して事にあたったのは、ようやく彼らの認識が現実に追いついてきたからだろう。
実際の災害発生時も見られる現象だが、集団というものは異変発生時には「きっと何とかなる」という無根拠な思い込みによって動きがちになる。
それが次第に、現実を把握していき、ようやく「自分達で何とかしなければ」と考えるようになっていくものだ。

渋谷の人達に起こったのは、まさにそれだろう。
……もっとも、大介をリンチした連中のように、いつまで経っても当事者意識を持てない人間もいなくならないのだが。

さて、ニコラスやアーブ、ミロの思惑が絡み合い、一見すると事態が複雑になってきたようにも思える。が、実際には事態は、一つの点に収束しつつある。
大介が誘拐された、あの日の真実に。

何故ミロは、本来の「救世主」役であった慶作ではなく大介に未来を託したのか?
幼い大介を誘拐したのは誰だったのか?
あの死体は誰のものだったのか?

もう既に答えは示されているようにも思えるが……最後の最後にどんでん返しが待ってもいるかもしれない。
期待して待ちたい。

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