たこわさ

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revisions リヴィジョンズ Case8「オペレーション・ネフィリム」感想――一致団結の先に待つのは勝利か悲劇か?

revisions リヴィジョンズ 3 (ハヤカワ文庫JA)


今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

食料も電力も残りわずかな渋谷。
それを打開する、リヴィジョンズ本拠地への強襲作戦「オペレーション・ネフィリム」が実行に移された。

わだかまりを捨てて一致団結し、リヴィジョンズへと奇襲をかけるS.D.Sへ面々。
人質救出に向かった大介・慶作・マリマリ・泉海。
リヴィジョンズの人工量子脳の破壊に向かった剴・露・ミロ。

それぞれの戦いが始まったが、待っていたのは残酷な現実だった――。

感想

……死ぬならマリマリの方が先だろ、等と思いながらテレビの前で固まってしまった。

あまりにも悲壮な「彼」の最期。
この作品の作風を考えれば、そろそろドカンと一発強烈なのが来るだろう、とは思っていたが……流石は谷口監督。予想していても耐えられないほどの衝撃を受けてしまった。

2/28現在の公式サイトでは、掲載のキービジュアルから「彼」の姿が消えている。
演出としては古典的なものだが……だからこそストレートに辛い。

本作は、わかり易いまでの「フラグ」を積み重ね、視聴者の予想通りの展開を披露しつつ、必ず一歩二歩先の衝撃を与えてくれるという、谷口監督お得意の手法を煮詰めたような作品なのだ、と再認識した。

取り返しのつかない失敗に、流石の大介の心も折れたことだろう。
しかし、人間はそう簡単に変わらない。本人が心を入れ替えたとしても、周囲の人間のその人物への認識・態度というものは、一朝一夕では変わらない。
たとえ大介がまともな方向に成長したとしても、周囲がそれを尊重してくれるとは限らないのだ。

これから大介達を襲うのは、仲間を失った痛恨を癒やす暇も与えてくれない、人間の理不尽そのものだろう。
……「無限のリヴァイアス」然り「コードギアス 反逆のルルーシュ」然り。全く、谷口監督はこちらの心を抉る名手に違いない(苦笑

ノベライズは全三巻

revisions リヴィジョンズ 1 (ハヤカワ文庫JA)

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revisions リヴィジョンズ 2

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revisions リヴィジョンズ 3 (ハヤカワ文庫JA)

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