たこわさ

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revisions リヴィジョンズ Case10「みんなの街」感想――背水の陣で挑む大介達。しかし最悪の敵が

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

渋谷の、そして大介達の精神的支柱であった黒岩が死んだ。
折しも、リヴィジョンズによる「無差別捕獲」が宣言される中、状況は絶望的かに見えた。

しかもミロの2010年への時間移動の期限も迫っている。
理不尽だと理解しつつも、ミロへ怒りをぶつける大介。黒岩からリーダーを託されたが、無力感に打ちひしがれる剴。
だが、そんな二人を露が叱咤し、奮い立たせる。

黒岩を失ったことによって成り立たなくなった指揮系統も、泉海を中心とした大人たちが協力しあい、人々は次第に一つにまとまりリヴィジョンズに対抗しつつあった。

そして、ミロの立案により、人々を地下へ避難させつつ、それを囮としてリヴィジョンズを引きつける作戦が実行に移される。
見事な連携により次々にリヴィジョンズを撃破するS.D.S。
しかし多勢に無勢。パペットの可動限界も近づく中、大介達は次第に押されていってしまう。

しかもそこへ「ゲシュペンスト」まで現れ、形成は一気に不利へと傾いていく――。

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BD-BOXも発売決定。

感想

今までは黒岩という支柱があったからこそ、「安心して」文句ばかり付けていた人々が、危機感のもとようやくまとまりつつある、というのは皮肉な話。

大介を誘惑して引き入れようとするなど、負の側面が目立っていた矢沢も、マリマリを身を挺して救ったところを見るに、ようやく覚悟が決まった、といったところか。

今まであまり良い所のなかった露が、大介と剴の両方をいっぺんに立ち直らせた手際は見事。
思えば、彼女は常に自分自身の気持ちを尊重して動いてきていた。
だから、場面場面ではちぐはぐに見えても、実は彼女の目的は一貫していたとも言える。つまり、「絶対に生き残る」。
未だ明かされていない、露がミロから幼い頃に託された言葉の内容が、なんとも気になる。

そして……予想はしていたが、ゲシュペンストの正体はやはり辛いものがあった。
次元の狭間で永劫の苦しみを受けていたのであろう、すっかり恨みの権化となってしまった「彼」だが、それでもマリマリを救ってみせたことから、最低限の自我は残っているようだ。

そしてミロの任務も「彼」の抹殺指令に変わってしまった。
正直、アーヴの未来予測は行き当たりばったりにしか思えないのだが……ミロは一体どう判断するのか?

そもそも、過去に大介を誘拐した犯人の正体もまだ分かっていない。
最初は「アーヴに忠実なミロ」を「大介達と親しくなった後のミロ」が殺したのかとも想っていたが、どうやら一人の人物は一つの時代にしかいられないのが、この世界の仕組みらしい。
となると、一人の人物が同時に同じ時代へジャンプする、ということもできそうにない。

まだまだ謎が残る中……物語はあと僅か。
果たしてどんな決着を見せてくれるのか?

最近のアニメには珍しく、視聴者へストレスを与えることをいとわない、硬派な作風だけに、凄惨な結末もありそうなので、今から戦々恐々としている(苦笑)

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