たこわさ

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revisions リヴィジョンズ Case6「だって、人だから...」感想――謎の敵も登場し物語が盛り上がる中でも成長しない大介

revisions リヴィジョンズ 1 (ハヤカワ文庫JA)

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

シビリアンも元は人間――。
衝撃の事実を前に、揺れるS.D.Sの面々。

「既に知性は残っていない」というミロに言葉に、大介は納得するが、他の面々はそこまで割り切れない。
特にマリマリは「人殺しになりたくない」と叫び、その場から逃げ出してしまう。

そんな中、大介の叔父の幹夫が哨戒中に発見される。
彼の無事を喜びつつも、幹夫の話からリヴィジョンズの本拠地にあたりを付けた大介は、慶作の母親を助けに行くために、慶作と共に無断で出撃してしまう。

だが、そんな大介の行く手に、不気味な敵が現れる。
リヴィジョンズすら正体を知らぬ、謎の敵「ゲシュペンスト」は、大介に敵意むき出しで――。

感想

マリマリからの「元の時代に戻りたくないのか?」という質問に、形だけでもNOと答えた事で、私の中で少しだけ(本当に少しだけ)大介の株が上がった。
彼の中にはまだ、仲間達から見捨てられたくない、という心(というか見栄)が残っていたらしい。

それでもやはり本心は、「ゲシュペンスト」に指摘された通りなのだろう。
大介の憔悴ぶりは、パペットを破壊されたショックによるものだけではないはず。

その「ゲシュペンスト」も気になる存在。
リヴィジョンズもミロも知らぬ、次元を超越(多重次元)の存在ということで……一番高い可能性は、登場人物の誰かが変異した姿、辺りだろうか?
候補が多すぎて絞りきれないが(苦笑

しかしここに来て、露だけがやけに冷静なのが気になり始めた。
兄のイエスマンの如きだった彼女が、今はむしろ兄をたしなめ、マリマリの背中を押し……と、慶作とは別のアプローチで仲間内の調整役を担っているように見える。
何か心境の変化があったのか、それとも何か隠し事があるのか。

そして民間人に負傷者を出してしまっても増長を止めない大介に未来はあるのか?(笑)
まずは、戦う意志を持たぬまま大介に依存しようとしているマリマリに、果たしてなんと答えるかに、大介が成長するか否かがかかっていると言っても過言ではないだろう。

ミロの過去についても断片的に語られ始めた。
仏頂面の裏に隠された強い使命感にはああいった背景があったわけだが……大介達にまず語るべきなのは、本来はそういう部分だったのではないだろうか?
彼女がそのことに気づき、胸の内を明かす日は来るのだろうか。

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