たこわさ

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キャプテン・アース 第10話「風の星で」感想

(以下ネタバレ)
能力検査の為にテッペイが現場を離れている中、ハナによって再び「予言」がもたらされる。新たに覚醒したデザイナーズチャイルド・リンはテッペイことアルビオンを「おかしくした」張本人であるダイチに興味を持ち、勝負を挑んでくるが――。

未だにアースエンジンが戦闘でいい所を見せられていない中、二号機ロボ・ネビュラエンジンが初陣を華々しい戦果で飾るという、アースエンジンの立つ瀬がないようなお話でした(笑)。
もっとも、ダイチ自身は生身での戦闘力の高さや戦術眼を見せ付けてくれたので、彼の株が下がった訳ではありませんが。リンに襲われた件も、どちらかというと独りになって隙を見せ、遊星歯車装置をおびき出そうという意図すら感じましたし。ついでにハナとのフラグを着実に積み重ねているので主人公の面目躍如といったところか。
気になるのは、リンが他のデザイナーズチャイルドと少し違った感情を覗かせた点。地球人類を不完全な人間と見下す姿勢こそ他のメンバーと変わらなかったものの、彼女はキルトガングとしての覚醒よりもダイチとの勝負事に拘っていたようにも見受けられ。ジンやアイと違って、暇つぶしのような感情ではなくて、もっと人間らしいそれを感じてやみません。だからこそダイチも、彼女が自分に勝負を挑んでくる事を確信していたのではないかな、と。他のデザイナーズチャイルドと違って自己否定の気持ちが薄かったのも気になる所。「本来の自分」が確かに存在する事を知っていた分、人間として過ごした期間の人格が安定していたのかもしれませんね。

新登場のマッドサイエンティストっぽい科学者・毬村と、彼女の保護下にあるデザイナーズチャイルドと思しき少女(少年?)セツナの登場が物語をどういう方向に導くやら。