たこわさ

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キャプテン・アース 第13話「バクの街」感想

(以下ネタバレ)
地下格闘技で無敗を誇るチャンピオン・バクにアマラが接触した場面を目撃したダイチ達は、ハナの次の「予言」からも彼こそが次なるデザイナーズチャイルドではないかと疑い始める。そんな中、自分の「所有者」であるクミコの婚約者・狩野から不興を買ったバクは命を狙われる事になり――。

お嬢さんことクミコや麻野田組の面々が悩まされているという「悪夢」、そしてジンに殺害されたはずの狩野が復活した理由、それがバクの持つ「力」――シンギュラリティの産物だったとは……。
バクが、アマラ達がどんな存在なのか微かながらも気付いていたのに、それでも彼らを拒絶していた理由は、彼の今の「世界」――実際には死んでいるお嬢さん達を生きていると「偽装」している状態――を壊したくなかったからなんですね。自分の力がどんなものなのか完全に理解してしまう事はつまり、お嬢さん達の生が仮初である事を認めてしまう事と同義な訳で。

護りたい現実があったからなのか、それとも「力」を自覚していたからなのか、覚醒したバクのパーソナリティには大きな変化は見受けられませんでしたね。テッペイが彼がバグベアならばダイチが感じた違和感の正体も理解できる、というような旨の発言をしていたのも気になる所。元々バグベアという遊星歯車装置は積極的に地球人類を滅ぼしたがっている類の人物ではない、という事なのか、それとも、破滅願望が強い人格だったのか……。