「CLANNAD」全クリア感想
アニメ終了前に終わらせられるか不安でしたが、1クール終了前に終わってました(去年の年末辺り)。主に睡眠時間とか削ってプレイしてましたよ、ええ。我ながら恐るべしヲタパワー。
という事で、少々遅くなりましたが、以下アニメ版も含んだ各ルートネタバレ感想をば*1。
2019年3月追記
なんだか検索経由で結構な方がこの記事に辿り着いているようで、恐縮です。
10年以上前の感想(しかもやけにテンション高い)なので、かなり恥ずかしいですが……(苦笑
なお、CLANNADはニンテンドースイッチ版の発売が決定しました。
これからプレイしようという方には、こちらをお薦めします。
sumida.hatenadiary.jp
渚ルートと杏ルートは前回の感想を参照してもらうとして、とりあえずクリア順(ちょっと前後してると思うけど)に各ルートの感想を。
勝平ルート
前回の感想読み返すと、智代クリアするぜー、とか言ってたはずのなのに、何故か勝平ルートに進んでいる自分がいました。
それはさておき。
このルートはとにかく春原の変態っぷりと椋の活躍が印象的でした。貴重な普通にかっこいい芳野とかもいいですね。勝平本人も予想の斜め上をいくキャラクターで、なかなか楽しませてくれましたが。
後、鍵系のシナリオで具体的な病名が出たことにちょっと驚き(ぉ
で、「印象的」と書いた椋ですが、なんかメインヒロイン並に扱いが良すぎやしないか? とか思っちゃったんですが。杏シナリオをクリアした後だけに、微妙に理不尽なムカツキを感じてしまいましたw
アニメ版には現在の所登場の予定はなさそうですが、本シナリオをクリアした後だと、ちょっとそれは寂しかったり。春原のヘタレっぷりを見せ付ける上では、欲しいメンバーなんですけどね。
有紀寧ルート
パッケージにもいるのにサブヒロイン扱いな上に、専用CGが2種類しかない不遇なキャラ、という印象(ぉ
ただまあ、なんというかかなり好きな部類のキャラクターでございました。天然癒し系なんだけど軸がぶれていないというか芯が強いというか。「不思議ちゃん」というよりは自分の世界をしっかりと持っているというか。
シナリオ自体は適度に笑い、適度にほろり、といった感じで、本当にサブシナリオなんだなぁ、という感じが。エピローグで朋也との関係が全然変わってなかったっぽいのが、個人的には凄く気になりましたw
で、有紀寧ルートといえば「おまじない」。どうやらまだ全パターン見終わってないようなのですが、とりあえず杏と体育倉庫に閉じ込められるシーンの杏の可愛さは異常。ある意味本編よりも良かったよw*2
春原兄妹ルート
春原の溜め時間の長さにやきもきした、という印象。
後、サッカー部が外道過ぎて、シナリオ担当はサッカー部に何か恨みであるのか? と思ったり。
このルートの唯一の心配は、岡崎がロリに走ってしまうのではないかという所でしたが、杞憂に終わってよかったですわw まあ、芽衣はものすごくいい子なんですがね。流石に「恋人」じゃないだろう、という事で。
EDはものすごい好きですね。ぼこぼこの顔で笑いあう二人の姿が秀逸でした。
相楽美佐枝ルート
アニメ版の美佐枝さんの可愛さと程よい空気っぷりが非常にGJなのですが、それはさておき。
話的には非常に好きだし、本作の重要なキーである「光の玉」がクローズアップされていることもあって、中々のシナリオだとは思うんですが、やっぱりラストが中途半端。しかも、一番の見せ場が智代ルートに編入されているのが、ちょっと、ね。
ただ、某所で目にした制作者インタビューだと、このシナリオの後岡崎とは幸せになる公算が強いらしいので、ちょっとは溜飲が下がったかな。
後、出来れば芳野との因縁は本編に入れて欲しかったです。
坂上智代ルート
智代は決して嫌いではなく、むしろ好きな部類に入るキャラクターですが、やはりシナリオは何だかなぁ、という感じが。いや、妄想岡崎はかなり最高ではありますがね。やはりヘタレすぎるだろう、と。
岡崎ががんばった所って、智代の才能を守るために自ら身を引いた、という所だけなわけで。結局は最後に智代の方から全てを捨てて飛び込んできてもらうって、どんだけヒモなんだYO! という訳で。
ただ、智代の家族のエピソードとかは結構好きです。流石に弟の自爆手段が車に飛び込むって辺りには引きましたが(轢いちゃった方に甚大な不幸をもたらしてるだろ、それ。と思った)。アニメでは川に飛び降りた事になっていて、そこは素直にアニメスタッフの気遣い勝ちだったな、と。
という事で消化不良という印象なのですが、智代アフターは色々と欝になるらしいので手が出せなかったり。
一ノ瀬ことみルート
丁度、アニメのことみルートが放映している最中にクリアしたので、二重に楽しめました。
「実は幼馴染」という恋愛ゲームの王道設定の一つを冠しているだけあって、ラブラ分が高いなぁ、と。
ただまあ、Kanonの祐一程じゃないにしても、辛い出来事だったからすっかり忘れていた、という辺りに「ヲイヲイ朋也は健忘症か?」とかも思いましたが、よく考えたら私自身も子供の頃のちょっとの間だけ仲の良かった女の子の顔とか名前とかボンヤリとしか思い出せないな、と。――いや、CLANNADとは全然関係ないんですがね。
このことみシナリオは、杏・渚・椋のお友達トリオの活躍も良かったですね。結構、他のヒロインのルートに入ってしまうと空気どころか出番が全然無い、というケースも多いこのゲームの中では、キャラクター資産を一番生かせていたのではないかと。
両親のメッセージが流れ流れてことみの元へ辿り着いたエピソードに関しては、ご都合主義と思いつつも素直にウルウルしてしまいました。
伊吹風子ルート(含む「風子、参上!」
アニメを先行して観ていたので、感覚的には復習な感じでしたが、結構新鮮な気持ちで楽しめました。
生霊ネタ、という事を許容できれば、どうしようもなく悲しい舞台の上で繰り広げられるドタバタ喜劇、という体裁のこのシナリオは心に響くのではないかと。
アニメでは良く分からなかった、公子の結婚式での朋也の涙の真の意味――胸に確かにその存在が残っているのに、風子の顔も名前も思い出せなくなっている悲しみ――が、原作では程よく描かれていて印象的でした。
EDも2パターンある上に、afterでも重要な役どころをもらっていて、結構優遇されているな、と思ったり。
「風子、参上!」はアニメでその真価が発揮された、といった所か。
草野球シナリオ
幸村エンドは渚ルートとあんまり変わらないので、学園編最後はコチラを。
私的には本編より好きかも知れないお話でした。なんというか、CLANNADはやっぱり嫌いなキャラクターがいないな、という気持ちが湧いてきたというか。
美佐枝さんの「ピー歳」発言とか、芳野のどうしようもない三枚目振りとかにも爆笑させていただきました。
アニメではやりそうに無いのが残念なお話。
そして「AFTER STORY」
最初に渚シナリオをクリアしたときは「え? もう終わり?」と思ったことは秘密。
という事でAFTER STORYですが、以下各パートごとに感想をば。
同棲編
ラブラブなのに初心という二人の姿にニヨニヨ。同棲を決意するまでの朋也があまりにもヘタレなので、その後のがんばる姿を素直に応援してしまいました。特に、決着をつけなかった為に、結果的に父親の失態に足を引っ張られて出世話がフイになってしまう辺りとか、カタルシス(上手く言語化できない)。
秋生と早苗さんの、温かく二人を見守る姿も素敵でした。
早苗シナリオ
私もあんな先生に教えてもらいたかったです(遠い目)
後、朋也と早苗の仲を勘違いして熱いエールを送る芳野が最高すぎて吹いた。「岡崎よ…。ひとりで生きて、道を踏み外せ…」はすさまじい名台詞。
秋生ルート
やっぱり秋生は男の理想像の一つだよな、と再認識したシナリオ。「この街と、住人に幸あれ」は至上の名台詞ですね。一番最初にOPムービーで観た時に、「この街と、往人に幸あれ」と読んでしまって「国崎最高!?」とか思ってごめんなさいという感じ。
芳野シナリオ
まー、モデルが明確かつ特定できないベタなお話なんですが、公子さんのいい意味で「空気読めてない」さに、芳野じゃなくて俺が泣くぜ! という感じで。
でも、「LOVE & SPANNER」はやっぱりかっこ悪いと思うw
汐ルート
えーと、おっちゃん恥ずかしながら何度か本気で泣いちゃったよ。
父親と同じ過ちを繰り返しかけていた朋也、それを救ったのは渚の面影を強く残した愛娘。初めての二人での旅行は、決して順調じゃなかったものの、最後には二人が「家族」になるきっかけを与えてくれて……。
朋也が父・直幸を解放する件も、長かった二人の旅がようやく終わった、という感じでよかったです。
そして、何といっても汐ルート最大の見せ場は、そう、分かってますよね? 保母さん姿が様になっている杏ですよ!(死
……まあ、冗談でもなんでもなくて「別にあんたのためじゃないからね? 汐ちゃんのためだから変な誤解しないでよ?」で完璧に撃沈されました。なんというツンデレ! もう、岡崎再婚しちまえYO! とか思ったのは秘密だ!
――で、ようやく幾多の障害を乗り越えて親子二人で幸せになれる時が……、と思わせておいて、汐が渚と同じ奇病に侵されてしまうという悲劇が待っているなんて!! 雪の中で力尽きる二人の姿に、ウワーン酷すぎるよー! とマジ泣きしちゃいましたぜ、大将(恥
というかね、ようやく手に入れたささやかな幸せを、二回も同じ方法で奪われてしまう朋也の不幸さにホント、もう涙腺崩壊でした。
そして、真のエンディング
汐エンドによって、幻想世界の正体がおぼろげながら分かってきた所で、運命の分岐点であった渚との坂の下での出会いへと話は戻り、そして幾多の可能性の世界を彷徨いながら、最後に奇跡の世界へと辿り着く。
長い長いCLANNAD全体の物語の全てがここに帰結する、という演出は見事の一言でした。
そして、EDの締めの一枚絵が、いつの日かの岡崎親子の姿、という所で再度撃沈されました。
エピローグは……正直よく意味が分からなかったのでノーコメントw
全体感想
いや、ものすごいボリュームでしたが、かけた時間以上の満足感が得られました。
幻想世界についての説明が殆ど無かった点については賛否両論分かれそうですね。私は、もう少し言葉を尽くしても良かったんじゃないか、と思った方ですが。
なんにしても、楽しませていただきました。先生、100点を差し上げますよ!
好きなキャラクター最終結果
以下の順番で好きです。
杏>渚=秋生&早苗(この二人はセットでしょ)>有紀寧>美佐枝>智代>春原>汐>ことみ>風子>椋&勝平(この二人はセットで好き)>芳野&公子>芽衣>幸村>その他
やっぱり全クリアしても杏が一番好きでした。エンディングばかり繰り返し観てしまうくらいにw それだけにアニメの杏の扱いに全俺が泣いた(´Д⊂
とはいえ、本当に嫌いなキャラクターがいないな、というのが最終的な感想。Kanon辺りだとかアレとかアレとか、苦手なキャラが結構いたんですがね。
さ、これで後日談も安心して読めますね……↓
(了)