かくしごと 第05号「それでも鉢は廻ってくる」「泊めたねっ!」感想
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ。原作バレやや配慮中)
あらすじ
漫画家が持ち回りで行っている「新人賞の審査員」が可久士の所へも回ってきた。
しかし、メリットどころかデメリットしか感じない可久士は、なんとか審査員から逃れようと考えるが、姫の思わぬ発言で俄然やる気となって――。
感想
十丸院のサイコパス具合が致命的過ぎて笑えないが……とある伝手で知り合った某・漫画誌の編集氏が、まさにあんな感じだったので、二重の意味で笑えない(苦笑)。
十丸院が可久士の担当になれたのも、実は十丸院が言った通り可久士が「やっかいな漫画家」として編集部から認識されているからなのかもしれない……。
が、可久士はまだ理屈を付ければ納得はしてくれる方なので、マシなのではないかとも思ってしまった。
そもそも、彼の奇矯な振る舞いの多くは、彼自身が持つ元々の性格というよりも、姫関連――あるいは姿の見えない妻関連――の時に発揮されているようにも見える。
多くの女性をひきつけてやまない可久士本来の性格は、実はもっと理知的で行動的だったのではないか……。
「未来編」で姫が見つけた「箱」は可久士が用意したものだった。
箱の傷み具合から、かなり以前に用意した物のように見える。
姫を決して一人にはさせないであろう可久士が、予め用意したそれ。そこに可久士が本来持つであろう、先々までを考えて行動する「大人」な姿を感じてしまう、と言ったら考え過ぎだろうか?