かくしごと 第07号「いぬほしき」「母子を継ぐ者」感想
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ。原作バレやや配慮中)
あらすじ
ある日、姫が「子犬の飼い主募集」というチラシを持って帰ってくる。
姫の願いならば叶えてあげたいと考える可久士だったが、二人暮らしな上にやや特殊な後藤家で、犬を飼うことが出来るのかと悩んでしまう。
一方の姫も、とある出来事をきっかけに、父子家庭の自分達では犬の世話がちゃんとできないのではないか? と考えるようになってしまう。
果たして、後藤家に犬はやってくるのか――?
感想
可久士にとっては苦々しい思いもあるだろうが、今回ばかりは戒潟魁吏に感謝するほかないだろう。
彼の手によると思われる、姫の母親の幼少期の絵。あまりにも姫とそっくりであり、「可久士の遺伝子はどこへ?」等と、益体もない感想を抱いてしまった。
まさかそこも伏線……ということはないだろうが。
しかし、孫を愛してやまないであろう戒潟魁吏が、後藤家に直接関わらない理由が未だに不明だ。
可久士が望んでいない……にしても、何か直接孫と顔を合わせられない事情があるのだろうか。
戒潟魁吏の可久士に対する言動からは、「娘をたぶらかした男」という程の強い嫌悪感は見受けられず、むしろ見守っているようにも見える。可久士の方も反感は持っているが、最低限の敬意は捨てていない様子。
二人の間に何があったのだろうか?
未来編の雰囲気も、どんどんと雲行きが怪しくなっている。最後に悲しみに暮れてしまうような物語にはならないことを願うが……。
ところで一子先生、八年後の方が若々しく見えるのは気のせいだろうか……。
- 作者:久米田 康治
- 発売日: 2020/03/17
- メディア: コミック