コップクラフト　＃11「TRANSITIONAL CRISES」感想――エスカレートするばかりの暴動を前に、マトバ達は……

今回の満足度：4点（5点満点中）
（以下ネタバレ）

市内でのセマーニ人排斥の声は、いつしか暴動へと発展してしまう。
荒れていく街の様子をよそに、マトバ達は市長候補暗殺犯の行方を追っていた。

マトバとティラナは、タカ派の市長候補であるトゥルテに面会を申し込む。
詭弁を弄してセマーニ人を中傷するトゥルテに、ティラナは苛立ちを隠せないが、マトバは少し異なる印象を抱いていた――。

……今回のエピソードを見ていて、本作は、十分な予算と製作期間を使って、1クール＋αくらいの分量でアニメ化していれば、十分に名作足り得ただろうな、という思いを強く持った。
実にもったいない。
この原作・脚本とスタッフの力量があれば、もっと凄いものが出来ていただろうに、と思わずにはいられない。

それはさておき。

物語はいよいよ佳境。
遂に再登場したゼラーダだが……わざわざマトバ達の前に姿を現した、その本意はどこにあるのだろうか？
彼があそこで姿を晒す必要性はない。あるとすれば、それは彼が勝利宣言をして溜飲を下げるためか、それともマトバ達に取引を持ちかけるためくらいのものだろう。

一体、ゼラーダは何を語るのか？
行方不明となっていた海兵隊員を使って、何を企んでいるのか？
全ての事件の裏には、どんな目的が潜んでいるのか？

次回はいよいよ最終回。
……スタッフ達の健闘を心から祈る。

たこわさ