ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- 第12話「魔眼蒐集列車 6/6 雷光と流星」感想――黒幕現る!
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
オークションの最中、突如として化野と結託しカウレスを拘束したエルメロイⅡ世。
周囲もカウレス自身も戸惑う中、なんとそこにライネスを伴ったもう一人のカウレスが現れる。
つまり、今までⅡ世と行動をともにしていたカウレスは偽物。
では、その正体は――?
皮肉めいた笑いと共に正体を現す偽カウレス。
長い背丈と赤毛。年齢不詳の容貌。不敵な表情を浮かべるその男こそ、失踪した現代魔術科の先代学部長にして化野の義兄、「妖精に心臓を奪われた」異端の魔術師であるドクター・ハートレスその人だった――。
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感想
公式サイトのあらすじが完全にネタバレしていたので、「運営さんもっと徹底しようと」と呆れた方も多かったかも知れない……(苦笑)。
それはさておき。
遂に姿を現したドクター・ハートレス。
原作では、全く異なるいくつかの事件の黒幕であることが示唆されていた人物だが、本アニメでは、前半エピソードで描かれた数々の事件の裏で糸を引いていた人物、という設定に変更された模様。
――とは言え、割愛された原作エピソードはアニメ世界でも存在しているらしいので、今後機会があれば描かれることもあるかも知れない。
さて、今回はⅡ世とハートレスの騙し合いと、グレイとフェファイスティオン改めフェイカーの肉弾戦が見どころだった。
ハートレスは既に目的を果たしているので余裕綽々ではあったものの、恐らく本来は目撃者全員を消すくらいの心づもりだったのだろう。Ⅱ世がそれを全て打ち破ってくれたので、溜飲が下がる思いだ。
フェイカーとグレイの戦いは、カラボーのアシストもあり有利に進んだように見える。
偽物とは言え、サーヴァント相手に人間が勝つには、実に厳しい条件をクリアしなければならない。今回はⅡ世の作戦、グレイの「霊力を奪う」という特性、カラボーの魔眼と歴戦の経験がものを言ったらしい。
だが、宝具相手となるとそうもいかない。
グレイはまだ、ロンゴミニアドを使いこなせていない。魔力が十分であっても、使い手の腕が未熟であれば。本物の宝具に太刀打ち出来る可能性がぐっと下がる。
そこを経験豊富なカラボーがアドバイスし、グレイの「友」であるアッドがそれに便乗したことによって……グレイはようやく、「戦う理由」を見出し、「槍に使われる」のではなく「槍を使う」ことに意識転換出来たようだ。
激突の決着は……次回に持ち越し。
最終回はどんな内容になることやら。原作既読でもいまいち読めない。
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