たこわさ

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フルーツバスケット 第20話「何マジで拾ってんのさ」感想――謎の毒舌少年の正体は?

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今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

いじめを乗り越えようと、前を向き始めた杞紗。透とは相変わらずの仲良しで、毎週のように紫呉の家を訪れ、一緒にアニメを観るようになっていた。
しかし、それを快く思わない者がいた。

ある日、バイトへ向かう道すがら、透は不思議な雰囲気を漂わせる少年と出会う。
少年は屁理屈と毒舌で透を翻弄し、更には今日子の写真が入った手帳を奪い立ち去ってしまう。
彼の名前は草摩燈路。十二支の一人だった――。

感想

燈路の毒舌は、原作を読んでいた当時「なんだこのクソガキは」と失礼ながら思ってしまったものだが、大人を通り越しておっさんになった今になって見てみると、実に微笑ましい――訳もなく、やはり「なんだこのクソガキは」と思ってしまった(苦笑)。

燈路は、子供らしい時期を過ごせなかったキャラクターの多い本作において、数少ない「子供」を主題としたキャラクターと言える。
現状に満足していないけれども、どうすればいいのか分からない。だから、当たり散らしやすい相手に当たり散らし、気を紛らわせてしまう。
他のキャラクターが、自分なりの方法で人生と向き合う中において、異質とも言える存在かも知れない(ただしりっちゃんは除く)。

今回の件で、彼は少しだけ「子供である自分」をどう御すればよいのか、その道筋を見出し始めたようだが……まだまだ道は険しい。しかし、子供だけに成長も早い。
燈路を「なんだこのクソガキ」と思った方も、どうか親目線で彼の成長を見守ってあげて欲しい、と私からは申し添えておきたい。