たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

フルーツバスケット 第2話「みなさんが動物なんです!」感想――ぶれない透くん

【Amazon.co.jp限定】フルーツバスケット BD Vol.1(特典:場面写真ブロマイド3枚セット) [Blu-ray]

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

偶然が重なり、由希のイトコである夾に抱きついてしまった透。
するとなんと、夾が猫に変身してしまった!

驚いたはずみで由希と紫呉にも抱きついてしまう透。
すると由希はネズミに、紫呉は犬に変身してしまう。

実は、草摩の家系には十二支の呪いがかけられていた。
一族には時折、異性に抱きつかれると十二支のいずれかの動物に変身してしまう子供が産まれてくるのだという。
特に、夾は本来の十二支にはいない「猫」という特殊ぶり。

由希達は、この呪いのせいで過去に何度もつらい思いをしてきた。
せっかく仲良くなった透にも気味悪がられるのでは……? そんな恐怖を抱いた由希だったが、透の態度は意外なもので――。

感想

第二話も比較的安定していた印象。
「異性に抱きつかれると変身」というノリは、00年代どころか80年代のノリなので今の若い方たちに受け入れられるか、古いオタクとしては少々不安でもあり。

さて、衝撃(?)の登場を果たしつつも情けないところばかり見せた夾。
私も旧アニメ版で最初に彼を観た時は「なんだこいつ?」と思ったものだが……、彼は噛めば噛むほど味が出てくるキャラクターなので、どうか期待してあげてほしい。

一方、王子様然とした由希が、夾には憎悪に近い感情を向けているという新たな一面が、早々に描かれた。
矢継ぎ早に話が進む割に全体の雰囲気は緩く、更にはキャラクターの新たな一面が五月雨式に描かれる。そんな、スピード感と情報量の多さとほのぼのが同居するのが本作の醍醐味。
流石に旧アニメのそれにはまだ及ばないものの(思い出補正もあるが)、そういった本作の特徴を、今回のアニメでもしっかりと踏襲できているように感じた。

後は……やはり歌が残念だ。歌自体はOPもEDも良い楽曲なのだが、フルーツバスケットの主題歌か? と問われるとややしっくりこない印象だ。
旧アニメの岡崎律子さんの楽曲があまりにもフィットしすぎていたせいもあるのだろうが、この点は今後も苦労しそうな気がする。