たこわさ

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ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- 第3話「雷鳴と地下迷宮」感想――Ⅱ世の苛立ちの原因とは? エルメロイ教室の面々も揃い踏み

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

いつものように、フラットの悪ふざけが原因で何かと騒がしいエルメロイ教室。しかし、その日は様子が少し違った。
いつもならフラットの奇行を一蹴するロード・エルメロイⅡ世が、その日は大人気なくむきになって、声を荒らげていた。

聴講に来ていたエーデルフェルトの娘ルヴィアは、エルメロイⅡ世の体たらくに失望し、弟子であるグレイに食って掛かる。だが、グレイの口からは意外な言葉が帰ってきた。
実は、エルメロイⅡ世の行きつけのカフェがとあるトラブルに見舞われ、閉店の危機になっており、いらだちが募っているのだという。
「そんな些細なことで」と更に呆れるルヴィアだったが――。


感想

エルメロイⅡ世は、決して「天才」でも「無敵の超人」でもない。
けれども、そんな彼が体を張って、知略とハッタリの限りを尽くして魔術師として遥かに格上であるはずの相手を追い詰める――その一連の流れこそが、本作の醍醐味だと思う。

かつての彼は、手練手管を「姑息である」と嫌っていた節がある。
それが今は、自分を、弟子達を守るために、ハッタリだろうが多少卑怯な手段であろうが、行使することをいとわない。それどころか、むしろ堂々としている。
手段に拘るのではなく、目的に、さらに言えばその目的を堂々たる態度で実現してみせることに拘る。かの征服王の教えを、彼は忠実に守っているのだろう。

そして、そんな彼だからこそ、弟子や生徒たちは彼を支えることを喜びとする。
彼自身はまだ気付いていないかもしれないが、既に彼は彼自身の「覇道」を歩み始めているように思える。


さて、今回はようやく、フラットとスヴィン以外のエルメロイ教室の面々がお目見えした。

眼帯の少女・イヴェットについては、その出番はもう少し後になるだろうから今は触れないでおく。

新顔のカウレスは、「Fate/Apocrypha」の準主役であるカウレスの、「if」の姿だ。
聖杯大戦が起こらなかったこの世界線においても、彼は姉に代わって次期当主となる運命にあるらしい。
苦労症・巻き込まれ体質も同じく、あの世界の彼と同じであることが微笑ましい(?)。
アニメキャラクターとして、フランによく似た少女が登場したのは、ファンサービスか。

そして、「プリズマ☆イリヤ」でもお馴染みのルヴィアが登場。
本来、彼女の出番は原作小説第一巻なのだが……今回はゲストかつ聖杯戦争の知識を持つ重要人物として登場してくれた模様。
今後もゲスト登場してくれるかもしれない。

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