ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-　第8話「魔眼蒐集列車2/6 神威の車輪ゴルディアス・ホイールと征服王の記憶」感想――首なし死体と謎の敵！

今回の満足度：5点（5点満点中）
（以下ネタバレ）

オルガマリーの従者・トリシャが、何者かに首を切断されて殺された。
取り乱すオルガマリーを抑え、捜査を開始するロード・エルメロイⅡ世とカラボー。
しかし、魔眼蒐集列車の中での魔術師同士の殺し合いなど、毎度のこと。犯人探しは難航を極めるように思われた。

そして殺人事件など意に介さず、魔眼蒐集列車は再び走り始める。
半ば異界化した魔眼蒐集列車には、外部からの干渉は難しい――はずだったが、Ⅱ世達は突如として何者かの攻撃を受ける。
彼らの目の前に現れた人物、それは明らかに「サーヴァント」つまり英霊の具現化であった。

超常の力でⅡ世たちを圧倒する謎の女性サーヴァント。
しかもそのサーヴァントは、かの征服王の縁者らしく――。

ヘファイスティオンは、歴史に名を残すれっきとした英雄。
アレクサンドロス大王の腹心の部下の一人であり、学友でもある。
彼が志半ばに死したことが、後の大王の凋落に繋がるとも言われる重要人物だが……当然、史実では男性。

それが何故、女性の姿をしているのかは……「また型月お得意の性転換か」等と思わず、物語を追っていただきたい（苦笑

あれだけ規格外の強さを持つグレイでも、サーヴァント相手ではあの通り。
しかも、敵は手心を加えているという。

エルメロイⅡ世も重症。
Twitterでは「サービスシーン」等と呼ばれていた半裸姿は、意外にも鍛えてあって、彼が十余年の間に己に課していたものの多さ、その一端をうかがい知れる。

……しかし、大ピンチなことには変わりないのだが、自然とⅡ世を助けようと、色々な人々が力を貸す流れになっているところに、彼の恐ろしさがあるように思える。
彼の最大の能力は、もしかすると「人たらし」なのかもしれない。

たこわさ