ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- 第2話「七つの星と永遠の檻」感想――魔術師バラバラ殺人の犯人を暴け!
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
義妹ライネスと「親友」メルヴィンが持ち寄ったのは、かつてのエルメロイ教室の生徒であり、天体科のロードであるアニムスフィアの一門である、メアリ・リル・ファーゴからの依頼だった。
なんでも、メアリの父アーネストが、自宅でバラバラ遺体となって発見されたのだという。
グレイを伴いファーゴの屋敷へ向かったエルメロイⅡ世は、そこで無残にバラバラとなったアーネストの遺体と対面する。
どうやら天体科の魔術師らしく、惑星になぞらえてバラバラにされたらしいアーネストの遺体。しかしその配置は、伝統的な天体科のそれとは一線を画していた。
誰が何のためにアーネストを殺したのか?
ロード・エルメロイⅡ世の推理やいかに――。
感想
OP映像が解禁。
推理モノにはインストゥルメンタルがよく似合う……。
さて、今回はなんとも「魔術ミステリ」の面目躍如といった内容だった。
結界に閉ざされた屋敷の中、方法も目的も不明なバラバラ殺人。容疑者は四名のみで、誰しもが動機を持ち得る……。
本作は、「ホワイダニット」つまり、何故殺したのか? という点を主に解き明かしていく物語だが、今回のエピソードはまさにその典型だろう。
最後にエルメロイⅡ世が披露した「仮説」は、半分は正解で半分は不正解、といったところなのだろうが……Ⅱ世はそれに気付いていて、あえて黙っていたのかもしれない。
最後にあの二人が繋いだ手と手の意味を勘ぐるのは、それこそ野暮というものだろう。
今回は、グレイの戦闘シーンがアニメで初解禁となったエピソードでもあった。
「周囲の霊力(死霊)を吸収して力を増す」というグレイの特殊性を描くためにも、今回の敵が「死霊」である必要があった、ということなのだろう。
アッドのギミックは「あれ、思ったよりもゆっくりだな?」という印象だったが、おそらくあれは紹介映像みたいなもので、次回以降はスピーディになるのではないかと、勝手に思っているw
グレイの素顔についても、アニメではっきりと描かれたのは今回が初だったろうか?
「Fate/Zero」からの流れで本作を見始めた、原作小説もFGOも未読の方にとっては「えっ!?」という感じだったのではないだろうか。
グレイの正体については、本作よりも時系列が前の原作小説一巻で語られている部分なので、おそらくアニメでは今後、補完的に説明されると思われる。
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