ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Episodio 33「そいつの名はディアボロ」感想
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
からくもセッコを退けたブチャラティ。
しかし、彼の仮初の命は遂に限界を迎えようとしていた。
それでもコロッセオに向かおうと這いずるブチャラティを、ドッピオは一般人のふりをして助けようとする。
普段のブチャラティならば、ドッピオの怪しい素振りに気付くはずだが――。
感想
あれだけ冷静で思慮深かったブチャラティが、「最後の希望」であるポルナレフの元へ、最も連れて行ってはいけない人物=ボスを連れて行ってしまった、というのはなんという皮肉か。
一方のポルナレフも、最後の最後で慎重さを欠いてしまったが……まさか、ボス=ディアボロが肉体年齢を操作できる等と予想が付くはずもなく……。
今でも、ボス以外が相手ならばポルナレフの強さは十分に通用したのだろうが……。
階段で立ち向かうべき敵と対峙するという光景は、奇しくもポルナレフがDIOと演じたそれの再現となったが、あの時とは立ち位置が逆だった。
それは恐らく、DIOが堂々たる悪役だったのに対し、ディアボロはどこまでいっても「陰」の悪であるから、なのかもしれない。超然とした態度で全てを見下ろすDIOに対し、ディアボロは物陰から全てを監視しているような、粘着質な悪と言える。
あのポルナレフという、悪運の強い男を倒してみせたディアボロは、まさしく悪魔の化身なのかもしれない。
だが、ポルナレフもただでは死ななかった。
彼が残した最後の悪あがき……謎の人影がもたらすものとは?
いよいよ物語は最後へ向けて加速していく。
今回のように気合の入った演出が続くことに期待したい。