ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Episodio 28「今にも落ちてきそうな空の下で」感想
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
ドッピオ=ボスは、ブチャラティ達を利用してリゾットに勝利した。
しかし、ブチャラティ達にあえて自分たちの存在を気取らせた代償は大きく、負傷したままのボスは遂に追い詰められてしまうが――。
感想
アバッキオ死す。
後悔を抱えたまま生きてきた彼が、最後には最も許しを乞いたかった人間に称賛され、仲間たちに遺志を託し、逝った。
美しいサブタイトルも去ることながら、一人の男の人生の締めくくりをしっとりと描いた、心にのこるエピソードだった。
ジョルノには手厳しいアバッキオだったが、仲間からの信頼は絶大。
ナランチャの狼狽ぶり、ブチャラティの無念さからも、彼がチームの中で果たしてきた役割があまりにも大きすぎた事が窺える。
ジョルノに厳しかったのも、仲間を思うがゆえのことだったのだろう。彼が信頼に足るかどうか、予断を交えずに見守っていたのだと思う。
そして最後にはジョルノの実力と信念を認め、彼が気付くであろう、ボスの素顔へ繋がるヒントを残していた。
一方で、ジョルノは既にアバッキオへ絶大な信頼をよせていたことが「アバッキオともあろうものが」という彼の台詞から窺える。