たこわさ

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どろろ 第十三話「白面不動の巻」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

父からも弟からも、そして母からも「醍醐の国の敵」と告げられてしまい、百鬼丸の心は荒れていた。
どろろは、まともに睡眠も取らずひたすらに鬼神を狩り続ける百鬼丸のことが、心配でたまらない。

そんなある日、どろろは偶然に滝の裏側の岩肌に彫られた巨大な不動像を見付ける。
それはそれは立派な不動像だったが、何故か顔だけは未完成。

その事を訝しがるどろろに忍び寄る人影が一人。
その人物の顔は、どろろの死んだはずの母親にそっくりで――。

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感想

百鬼丸の心中を思うと、なんとも辛い。父にはとうの昔に捨てられ、自分を気にかけてくれていた弟も母親も、最終的には自分を見捨ててしまった。
一部の五感を取り戻すと同時に、人間的な感情も育ち始めた百鬼丸の精神は、まだまだ子供のそれ。そんな状態で肉親に切り捨てられるという無情を体験した彼の絶望は、いかばかりのものか。

それでも、無茶をして鬼神を狩り続けつつも、どろろに苛立ちをぶつけようとしない点は、彼の心根を表しているようにも思える。
原作の百鬼丸ならば、(言葉が流暢なこともあり)どろろと大喧嘩してそうなものだ(苦笑

今回登場した鬼神は、白面不動。原作にも登場する鬼神だ。
本アニメと同じく、原作でも人間の顔を集める妖怪で、人間を連れてくる役目を死人の女を蘇らせて担わせている点も同じ。ただ、原作だと女の方はあくまでも手下で、今回のように主導的に動いていたわけではなかったと記憶している。
相手の心を読み取って顔を変える能力は原作通り。

原作では、どろろに情が移って白面不動を裏切ってしまうが、今回のアニメでは「おかか」の妄執をどろろの純真が解きほぐす、といった具合に改変されていた。
悲しい中にも少しだけ救いのある展開と言えるかも知れない。

さて、原作と同じく、白面不動を倒した二人は仲良く温泉へ行くが……ここで、どろろの背中に描かれた地図が登場した。
原作でも登場したこの地図だが、果たして今回のアニメではどんな役割を果たすのか?
百鬼丸や琵琶丸の意味深な視線も気になるところ。

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新OPはCDの予約が開始されている模様。アジカンのアニソンは久しぶりに感じる……。