たこわさ

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ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Episodio 20「ボスからの最終指令」感想――遂にボスのもとへ辿り着いたブチャラティ達

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 O.S.T Vol.1

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

無事に指令ディスクを入手したブチャラティ達は、指定された待ち合わせ場所へ。
ボスの指示により、トリッシュの引き渡しにはブチャラティだけが同行することになった。

待ち合わせ場所へ向かう途中、父親に会うことへの不安を告白しだしたトリッシュ。
そんな彼女を、ブチャラティは優しく説き伏せる。
ボスはただ単に、娘のトリッシュの身を案じているだけなのだと。

だが、そんなブチャラティの想いは無残に裏切られることになる――。

感想

ボスとの対面を前にした部下達それぞれの言動に、それぞれの組織に対する考え方が透けて見えた気がした。

ミスタとナランチャ、アバッキオは比較的興味が無さそうだったが、フーゴはブチャラティが更なる出世を遂げると確信し目をキラキラさせていた。
つまり、他の三人は組織ではなくブチャラティに忠誠を誓っているのに対し、フーゴはブチャラティと組織の両方を重く見ている、ということが窺える。

他方、ブチャラティと目的を共にするジョルノだけは、他の四人とは全く異なる動きを見せた。
ブチャラティの何気ない一言から彼の意図を感じ取り、ゴールド・エクスペリエンスの能力を付加したてんとう虫のブローチを渡してみせた。

ここまで苦難を共にした仲間であっても、それぞれの考え方はまだまだ異なる、ということがよく分かる一幕だった。

さて、遂にボスのもとへたどり着きトリッシュを引き渡すだけ……という段になって、ボスはブチャラティ達の信頼を裏切った。
――いや、トリッシュ共々ブチャラティ達を証拠隠滅の為に始末する、という選択肢もボスにはあったろうから、命を取らず引き続き部下として重用する事自体が、ボスからの「評価」であったのかもしれないが……ブチャラティがそれを「裏切り」と感じたのも無理はないだろう。

父親の為にギャングとなったブチャラティにとって、肉親を裏切るという行為それ自体が、最も許せぬ行いの一つだろう。
おまけにボスは、麻薬に手を染めるという「裏切り」を事前にやってのけている。

逆に思うのだが……ボスのように慎重で、部下達の性格や価値観を事細やかに把握している人間が、何故ブチャラティが胸の内に秘めた「怒り」に気付かなかったのだろうか?
案外、ボスは最初からブチャラティが裏切ることを想定していたのかも知れない。
だからこそ、ブチャラティの奇襲も通用しなかった……とも考えられる。

そして遂に出現したボスのスタンド「キング・クリムゾン」。
ネットゲーム系のミームなどでも使われる名前なので、作品自体は未見でもその能力を知っている、という方もいるかも知れないが……ここではネタバレせずに済ませたいと思う(苦笑)。

↑のツイートの通り、当時はそれはもう、あの展開にびっくりしたものだが……アニメ組の方も、最後にブチャラティが貫かれて悲鳴を上げたのではないだろうか?
ジョルノよりもむしろ主人公らしいブチャラティ。彼はこのまま退場してしまうのか、それとも……。

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