たこわさ

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GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第9話「箱根山中夜戦」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

度重なる「敵」の妨害工作を避けて辿り着いたのは、伊丹の元嫁・梨紗の家だった。結果的に「敵」を撒くことに成功した伊丹達は、目的地の箱根へ向かう前にそれぞれ自由時間を満喫する。その最中、一人抜け出した伊丹は旧友であり防衛・特地問題対策大臣でもある嘉納太郎と密会し、彼から外国勢力がピニャやレレイら特地の人間を確保しようとしている事を伝えられる。更に嘉納は、これから挑む「任務」を果たすよう大臣として命じ伊丹を送り出す。
目的地の箱根、その温泉宿・山海楼閣に到着した伊丹達。そこには既に特戦群が展開しており、防備を固めていた。温泉を楽しむ伊丹らを目標に迫りくる外国工作員と特戦群の暗中での戦いが始まろうとしていた――。

感想

結論:合法ロリだから仕方ない!
――というお決まりのボケは置いといて。
伊丹と梨紗は所謂「友達婚」だったようですが、少なくとも梨紗の方はきちんと伊丹の事を愛している様子。もちろん「養ってください、代わりに結婚してあげます」というのも同時に本心で、だからこそ今の距離が適切と考えてるんでしょうが。にしても、「私の気持ちも、周りの気持ちも」って事は伊丹さん実はモテモテなんですかね(笑)。まあ、男女問わずモテそうではありますが。あと、何気に梨紗が言っていた「家庭の事も知っている」という言葉が意味深。伊丹のあの達観した性格はやはり家庭の事情が関係しているのでしょうかね。

殿下とボーゼスがすっかりギャグキャラになっているのには爆笑。「見た事のない薄さ」とか何言わせてんだ、制作。帝国の文化レベルを考えるとあの絵柄の漫画を絵物語的なそれだとあっさり認識できるのか? という疑問は湧きますが、この作品はギャグ描写はとことんギャグなので、そこは受け流すべき所なのでしょう。
あと、どうやら殿下達は初めから腐っていらっしゃった(隠語)ようですが、特地にはそんな文化が既にあったのか、と恐怖に震えあがりましたw まあ、実際にも中世には少年愛とか衆道とかありますし、女性も読むような物語でそういう描写が無かったわけじゃないですしねー。「芸術」という呼称がなんともツボですw 「ゲイ術」とか文字を割り当てられてそう。
伊丹にメールを送ってきていた「太郎閣下」も登場。あだ名じゃなくて本当に閣下で、「嘉納太郎」という名前から「ああ、ロー●ン閣下がモデルなのか」としみじみ思ってしまいました。見た目は流石に寄せてきませんでしたが*1、豪放磊落なところとかはそのまんまですね。モデルとなっている閣下は失言さえなければ非常に優秀な方ですが、嘉納閣下も中々の人物な様子。伊丹の案外大胆な部分はもしかするとこの人の影響なのかも。閣下の命令に伊丹が敬礼で返さなかったのは、既に分かり切った任務をわざわざ口にした閣下の意図――つまりは口にしたのは建前であってそこには友人として伊丹を激励する意味が込められていたから、でしょうかね。
ちなみに、「黒人ガンマンと東洋人少年がゴーストタウンで決闘」って「荒野の少年イサム」でしたっけかね? 同作はきちんと読んだことがないのですが、そういうシチュエーションがあったようななかったような。
買い物シーンでは、ぶつくさ文句言ってたロゥリィが白ロリ服に目を輝かせるシーンが可愛すぎてニヤニヤしました。レレイも地味にドヤ顔でおしゃれしてましたし。テュカは「こっちの弓って凄いのよ」ってどこで何買った!? 殿下達は安定の「芸術」ネタ&「殿下、ここは異世界です」ネタ。律儀に付き合った富田は既に苦労人キャラが板についてきましたね。

そして部隊は箱根に……って特戦群のコードネームが色々おかしすぎるよ!?w アーチャーとかセイバーとか「聖杯は満たされた」って、アーチャーは伊丹じゃないのか……もとい言わずもがな元ネタはあの作品ですわな。何だか、姫殿下達の「芸術」といい、今回はこの作品が「線引き」をしたエピソードだったのかな、と思ったり。あとアーチャー、その位置代われw

で、外国勢力工作員たちが特戦群に全く歯が立たなかったのは、特戦群が各種情報機器やオペレーターによるバックアップを受けていたのに対し、工作員達は自分の目と耳しか頼りにしていなかったから、と解釈すればいいんでしょうかね? もちろん、予め迎撃がしやすい場所に誘い込んだから、というのもあるでしょうし。各国の視聴者の方が「うちの工作員はこんなに弱くない!」とか怒り心頭にならない事を願いますw

温泉シーンは色々とお約束だらけでした。栗林の凶器の威力(隠語)とロゥリィを羽交い絞めにしたあの腕力はどうなっているのかとか、ボーゼスさん完璧に富田に惚れてるじゃないかとか、殿下とボーゼスのキマシタワーとか、そして最終的に酔っ払って女子に襲撃される男性陣とか……ってそういえば男女比おかしいですわね。結果的に「二人っきりだな」とか言って伊丹が誤解を受けてますが。いやまあ、あのシチュエーションであんな言葉を発してしまう伊丹が悪いんですが……ああ、ああいうところに男女問わず好印象を抱いてしまうのかな?

「政治的取引」のシーンはあえて簡略化しているのでしょうが、もう少し描写が欲しかった気も。もちろん、あまりそっちに尺取られても伊丹達へのフォーカスがぼやけてしまう訳ではありますが。ただ、特戦群が上からの指示にあっさり従ったところとかは痺れましたね。プロって感じで。

で、冒頭の一言に辿り着く訳ですが……伊丹がきちんと健康的な成人男性の反応をしてくれて、なんというか、嬉しいですね。この作品みたいにハーレム物要素が入っているものって、えてして男性主人公が鈍すぎたりイ●ポテ●ツとしか思えないような反応したりしてイライラする事が多いので。まあ、伊丹の場合「目の毒」が多すぎましたし、余計に反応せざるを得なかったでしょうね。特地での禁欲生活→何故か美少女に頼られまくり→日本に戻ってきてちょっと開放的→温泉宿でハーレム状態→連日レレイがしがみつくように同衾してくる→酔いつぶれた栗林のビッグバンを目撃→ロゥリィに誘惑される――うん、これで理性飛ばなかったら男じゃないね!(?)しかも、ロゥリィさん肉体年齢13歳位って嘘だろ? というような体つきだし。エロいし。
というか、「ロゥリィの二十代の姿が見られなくて残念」って言ってる時点で口説いてるよなーと。天然ジゴロですわ。まあ、ロゥリィはそんな伊丹を可愛く想ってそうですが。わざわざ下の名前で呼ぶとか、結構もてあそんでいる印象。

*1:原作だと寄せてるらしいですが。