たこわさ

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GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第8話「門の向こうのニホン」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「門」を抜けて日本へと辿り着いた特地の一行は、そびえ立つビルの群れに圧倒される。特にピニャは、これだけの建造物を作り上げ膨大な人口を誇るニホンという国に帝国が戦争を仕掛けてしまった、その事実の重さを噛み締めていた。
レレイ、テュカ、ロゥリィの三人は伊丹と共に証人喚問の為、国会へ向かう。一方、お忍びであるピニャとボーゼスは首相補佐官と外務官僚と非公式の会談に臨む事になった。ピニャ達の会談が順調に進む一方で、伊丹達の証人喚問では議員達や中継を見ていた人々が特地の文化・生態に驚かされるばかりで――。

感想

日本の街並みにピニャ達が圧倒されているの対し、レレイ達は興味津々にそれを眺めているというのが何とも対照的。というか、スーツを華麗に着こなすテュカさんは順応力高過ぎだと思いました。一方でピニャ殿下も日本の文化を少しでも吸収しようと奮闘している様子。「体力をつけるため」とボーゼスを説得していましたが、それでも生卵を食べるのには物凄く抵抗があったでしょうに。特地の文明レベルを考えれば生卵なんて食べ物ですらないでしょうし。現実世界でも、生卵食の習慣が無い国の人の多くは、日本の新鮮・安全な卵であっても絶対に食べないなんて話も聞きますしね。

そして今回も伊丹の有能さがまた明らかになりました。いくら謙遜してても、懲罰的人事で特殊作戦群とかありえないだろうから、やっぱり素の能力の高さや臨機応変さが評価されてる、という事なんでしょうね。でも、傍から見ればやっぱり場違いな訳で、そりゃあ栗林も発狂しますわ(笑)。国会の答弁についても、言い回しは別として中々に的確な内容だし、後半暴走したのも狙ってたんでしょうね。自分が下手な説明をするよりも科学的根拠を提示できる人(制服組?)に代弁してもらう為に。……買いかぶり過ぎかもしれませんが。
そして何といってもロゥリィ・マーキュリーさん(961)の活躍ぶりが……笑えました。修行中の神様みたいな存在の彼女にとって、人間達の腹の探り合いとか安易な批判とかは退屈で下らないものなんでしょうね。あえて挑発的な口調を使ったのは、恐らく勇敢に戦った伊丹達を侮辱されたから、という面もあるのでしょうが。唇の色が変わる演出――というか実際に代わっているであろう描写が結構ツボ。あと、「神降臨」という実も蓋もないネット上の反応にちょっとだけお茶吹きました。

殿下と首相補佐官達の会談は、補佐官の笑顔が作り物じゃなくて半ば自然なそれに感じる和やかさでした。もちろん、真に親しみとか信頼感を持っている訳じゃないのでしょうが、変な腹の探り合いはしていないというか。「材料用意したから自分の立場上げるのに利用して私たちに還元してね、殿下」という事なんでしょうね。

後半、「敵」に伊丹達が襲われる流れも、何だか伊丹なら何とかしてくれる、という感じがして良い意味で緊迫感に欠けていたのですが、まさか公安の人以上に状況を冷静に判断できるとは……どれだけ有能なんだ伊丹。
地下鉄で怯えるロゥリィというレアな光景も見られましたが……それよりも気になったのは富田とボーゼスの様子。あれ、何かフラグ建ってない? という感じなんですが、地下鉄に辿り着くまでに何があったのかw

そして最後に伊丹の元嫁登場、というオチ。前回、伊丹にメールを送ってきていた中に*1女性の名前があって、しかもやけに親しげだったので「彼女かな?」と思っていたら予想の二つ上位を行かれましたわ。しかも、見るからにダメ人間。離婚した後だってのにわざわざ面倒を見ている所から察するに、ようするに伊丹って心底面倒見が良いのですね……。キモイレベルのオタクって所を除けば非常に良い物件。だけど、離婚した原因が不明なので、伊丹にはまだ明かされていない駄目な部分があるのかな?

*1:それよりも何か「太郎閣下」というのが見えてそちらが気になってるんですがw