たこわさ

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GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第19話「危険な姉妹」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

テューレの陰謀により皇帝が倒れた。踊らされているとも知らず、ゾルザルはこれ幸いとばかりに帝国の実権を握り、講和派への弾圧と強権発動に向けた法改正、そして卑劣な手段を駆使してでも日本との戦いを続ける姿勢を見せる。苦言を呈するピニャだったが、ゾルザルは最早聞く耳を持たない。
一方、ロンデルを訪れた伊丹達はレレイとアルペジオの「姉妹喧嘩」に巻き込まれ――。

感想

※原作は未読です。
長年かけてテューレによって「調教」されただけあって、ゾルザルの馬鹿さは筋金入りな模様。更に悪いのが、彼は元々身分問わず能力重視で人物登用する剛毅な人物でもあったようだから、その名残が残っている為に人望がない訳ではないところ。とはいえ、彼を慕いすり寄ってくるのはゾルザルと同じ属性の人間……つまり行動力はあるが悪知恵が回りろくでもない事しかやらかさない連中ばかりなので、よりたちが悪い事態に陥る、と言った所か。
ゾルザルに将軍に任命された男は、ピニャの事を「元上官」と言っていたから元々は彼女の騎士団の一員だったんでしょうかね? 実は数少ない、ピニャが私情を交えて解放候補に入れた人物だった、とかいったら切なさ倍増なんですが……。

レレイとアルペジオの「姉妹喧嘩」シーンは、別にアニメが始まってしまったのかと思いましたわ(笑)。レレイって空飛べたんだ……と。今まで披露する気がいなかっただけなのか、それともあれも科学知識を手に入れてから編み出した魔術なのか。ポンコツと思われたアルペジオさんも中々どうしてきちんとした実力者でしたね。しかも「妹が可愛くて天才だから」って大したシスコン振りも披露してくれて、色々捗ります。

ちょっとびっくりしたのがレレイと伊丹が「事実婚」状態に(成り行きで)なってしまった、という事。まあ、導師も「内縁関係」として認められる慣習と言っていたから、あくまでも制度ではなく習わしなのでしょうが……。ロウリィは自分だけ伊丹と同衾してない事に怒り心頭でしたが、一番ヤバイ所まで行ったのはロウリィだけというのがなんとも皮肉。

さて、ゾルザルの下らない見栄と嫉妬の為に命を狙われてしまったレレイ。久々登場のグレイさんのいぶし銀な救援でとりあえず事なきを得ましたが、どうやらまだ凄腕の殺し屋が残っている様子。伊丹の「逃げる!」は半分くらいはそのままの意味なんでしょうが、いつのも如く奇策を持ち合わせているようにも思えますな。
相変わらず駆け足感は否めませんが、展開自体は盛り上がっているように感じるので次回も楽しみです。