たこわさ

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GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第16話「炎龍再び」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

伊丹達は炎龍退治に旅立った。柳田の考えた「建て前」により伊丹の行動は任務の一環とされたが、誰もが伊丹の本当の目的を知っており、彼の行動に感化された人々が自らも動き始めるきっかけになった。素性を隠しアルヌスで療養していたエルベ藩国王デュランが名乗り出た事で、陸将は炎龍退治の為に部隊を動かす事を決断する。
しかしその陰で、テューレとその配下による日本と帝国との講和に対する妨害工作が進行していた。イタリカ領主であるフォルマル伯爵家の執事を抱き込んだテューレ達は、彼を利用してアルヌスで働く伯爵家の密偵デリラに偽の指令書を届けさせる。指令書はとある日本人の殺害を命じており、とても信じられない内容だったが、使われている便箋は紛れもなく伯爵家のもの。デリラは苦渋の決断で命令を遂行する事に。
デリラが殺害を命じられた相手は、拉致被害者である紀子だった。伊丹達に救出されてから数日、遂に家族や恋人の死を伝えられた彼女は途方に暮れていた。「いっそのこと死んじゃおうか」とうそぶく彼女に同情しつつも任務を果たそうと近付くデリラ。しかしその時、たまたま通りがかった柳田にその様子を見咎められ――。

感想

※原作は未読です。
前回も同じような事を書きましたが、二期になってから毎回ヘヴィなお話が続きますね、本当に。
少々デリラの掘り下げが少ないのが気になりますが、描かれた部分だけ見ても中々に凄惨な過去を持っているようで、よくテューレのように歪まなかったなぁ、と。紀子を殺しに来たのに全然暗殺者らしく振る舞えない所とか、心根の善良さが浮き出てますね。彼女がひねくれなかったのは、恐らくはフォルマル伯爵家のお蔭であり、だからこそ「あり得ない」命令にも従ってしまった、といったところでしょうか?
彼女と「殺し合い」を演じる羽目になった柳田は……「エリート」だけあって戦闘スキルも高かった様子。相打ちになってしまいましたが、それでも戦闘民族(?)相手にガチンコ勝負出来たって、それだけでも彼がいかに真面目に戦闘訓練にも取り組んでいたのかが伺い知れようというもの。デリラ共々無事であって欲しい所。
しかし、今回はオジサン達の格好いい場面が多くて、観ていて実にテンションが上がりました。伊丹達を救う為に幹部達が動き出すシーンも良かったのですが、陸将が「柳田とデリラの仇討」である事を強調していた辺りはもっと良かった。

事態が大きく動いているとは知らぬまま、伊丹達はダークエルフの生き残りと合流――した途端に炎龍襲撃! ゴミのようにダークエルフ達が殺され、ロウリィの全力の一撃さえ傷を負わせる事が出来ないという相変わらず強靭振り。空自による偵察時に見せた空中戦能力や知能から見ても、伊丹達だけでガチンコでやり合うには分が悪すぎる相手。一体どうなる事やら……。