たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

うたわれるもの 偽りの仮面 第十七話「残照」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

再びミト――ミカドから茶の誘いを受けたハク。戦の事、仲間――クオン達「家族のような存在」の事を話す内、何かを察したミカドはハクをある場所へと誘う。そこに待ち受けていたのは、この世界の真実、そしてハク自身の正体だった――。

感想

前作を知らないといまいち分からない部分が多かったであろう「ネタばらし回」でした。
旧人類が滅んだ――タタリ化した原因については前作で語られていますが、本作では「被害者側」の視点からそれが語られた、という事で。タタリ化の原因というのは端的に言ってしまうと「実験体への非道が神の怒りに触れたから」なんですが、ミカドの仲間達はその実験へは加担してしなかったようですから、とばっちりもいい所ですね。何やらトゥスクル――「元凶」である存在が眠る国――へとちょっかいを出しそうな雰囲気ですが……道場はすれど「やむなし」とは思えず。クオンの故郷でもあるトゥスクルの危機に、ハクが一体どう振る舞うのかが、今後の展開のミソになりそう。
しかし、ミカドは民を愛していない訳ではないようですが、終始「デコイ」という言葉を使い「家族」足りえなかった事を強調している点が気になりますね……。前作の描写から見れば、旧人類と現生人類は混血可能ではないかと思うのですが、無理だったという事でしょうか? それとも、創造主としての立場が一線を越える事を無意識に拒否させているのでしょうか? この辺りも、前作とは対照的なのかも。
それが真実であるかどうかは別として、「孤独な存在」である事を兄に吹きこまれてしまったハクの心を救うのは、やはりクオンなんでしょうか。前作との繋がりから察するに、彼女の存在はハクやミカドを孤独から救うものだと思うのですが。そもそも、クオンがハクを起こさなければ*1兄弟の再会もなかったわけですし。


しかし、ラストに出て来た髭面オボロは見事な出落ちだなw

*1:フラッシュバックしたハクの記憶の断片の中に、カプセルの中からの光景があったが、最後に出てきたのがカプセルの中をのぞき込むクオンの姿だった。