たこわさ

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GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第18話「魔法都市ロンデル」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

炎龍を無事倒した伊丹だったが、部隊を放り出しての勝手な行動の結果、第三偵察隊隊長の任を解かれたうえで停職となり処分を待つ身となる――はずだったが、デュランやダークエルフの族長から感謝の書状や貴族の称号などを贈られ、更には陸将の計らいで特地の資源調査の名目での自由行動を許される事になった。停職の明けるのを待って、伊丹はレレイの導師号取得の為にテュカ・ロウリィ・ヤオを伴い魔法都市ロンデルへと向かう事に。
一方、帝都ではようやく帝国と日本との講和交渉が正式に開始されようとしていた。その一環として行われる捕虜返還の式典へと白百合副大臣と菅原が出席する中、ゾルザルとその一派以外の誰もが講和への道は順調であると思っていた。しかし、その裏でテューレによる恐るべき陰謀が進行していた――。

感想

※原作は未読です。
本来なら厳しい処罰が下るはずの伊丹がむしろ厚遇される様を見ていると、柳田が彼に侮蔑に近い言葉を送った件もよく理解できるというものですね。確かに理不尽だ(笑)。でもまあ、彼はそれに見合うだけのリスクを負い成果を出したわけですから、少なくとも特地側の尺度からしてみれば英雄には違いなく。デュランが貴族の称号まで贈っているのは、自分が命令違反するように焚き付けたから、そのお詫び代わりとして、という側面もありそうですね。で、特地の身分ある方々からこれ以上ない賛辞を贈られている人物を日本側もただ罰するわけにはいかず、政府からも褒賞を贈らざるを得なかった、という事か。
まあ、それにしたって陸将が伊丹ハーレムにお墨付き(語弊有)まで与えるのはやり過ぎ感ありますが、逆に言えば陸将は伊丹の使い所をよく弁えているという事なのでしょう。
初登場のレレイの姉・アルペジオさんは……カトー老師の言葉通りレレイとは正反対のバインバインバディの持ち主。でも性格には物凄く難があるようで、レレイが珍しく冷や汗かいている事からも、中々に近寄りがたい(むしろ近寄りたくない?)人物の様子。「最大の敵は身内」みたいな展開になりそうな予感。

一方、帝都では文字通り「身内」が「敵」の状態に。テューレの手により「馬鹿の振りをしていると思い込んでいる本物の馬鹿」と化してしまったゾルザルの暴走は止まらず、突如皇帝が倒れた事を「好機」と考えてしまっている様子。「炎龍を斃した」事実の重さを全然わかっていない辺り、彼は今まで弱いもの相手にしか戦ってこなかったのだろうな、という事が察せられ……。返還された捕虜達も、高級貴族の子弟らしく気位は高いけれども自分達がどうして虜囚の身に落ちたのか理解できていない様子……。あの中には講和派へ転じた貴族の子弟もいるだろうに。
皇帝が倒れた今、講和の鍵を握るのはピニャとなるはずですが、彼女は逆境に弱い上にゾルザルが「皇太子」という肩書を得ている状況下では主導的な立場に立つことは難しいでしょうね。Blu-rayなどの情報をみるに今回から「動乱編」と銘打たれているようですから、これからテューレの思惑通りに戦乱の嵐が吹き荒れてしまうのか……。

最後の最後で酷い展開になってしまいましたが、今回はロリストーカーもといシェリー嬢が輝いてましたね。ただの夢見がちな少女ではなく、立場のそれ程強くない貴族の娘として有利に立ち振る舞う術を常に磨いているという事か。菅原に熱烈なアプローチを繰り返していますが、それも半分くらいは戦略なのじゃないかと思えてしまう末恐ろしい娘ですな。菅原がロリコンに目覚めない事を願います(?)。