たこわさ

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僕だけがいない街 第六話「死神」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

愛梨の家が何者かによって放火された。駆け付けた悟は、同じく愛梨の危機を察し助けに来た店長の手も借り何とか愛梨を救出するが、店長の「これ以上愛梨を巻き込むな」という言葉を受け、その場を後にする。愛梨の家に火を放ったのは「真犯人」に違いないと考える悟は、母・佐知子の残していたメモに導かれるように、佐知子の元同僚である澤田に連絡を取り協力を仰ぐ。
元・テレビ石狩の記者である澤田は、18年前の事件の真実を独自に追っていた。澤田から彼の調べ上げた事件の情報や、佐知子が死の直前「真犯人を見付けた」と語っていた事実を伝えられた悟は、18年前の事件の真犯人こそが母を殺し自分を陥れようとしている人物だと確信するが――。

感想

店長が駆け付けてくれた時は思わず胸が熱くなりましたが、その後に彼が発した言葉「手柄は俺の物だ」で一気に冷めました。前回、悟と愛梨の様子から彼が本来は頼れる兄貴分なのだと判断しましたが、それはどうやら買いかぶりだったようです……。悟に裏口から逃げるように言ったのも、自分は悟を弁護する気などないという意志の表れですし。全く見下げ果てた男です。警察に協力的であり社会的身分もあるらしい*1店長が、少なくとも放火の件については悟の仕業ではないと警察に証言してくれればかなり印象が変わるはずなのに……。結局、愛梨まで警察に疑われる事になっているし、店長は自分に都合のいいような嘘の証言をしたのでしょうね。

悟の推理により犯人が少なくともヒロミの顔見知りらしい、という辺りまで絞られました。加えて、今現在の悟を追い詰めているのが西園という市会議員らしき男である事を鑑みると……やはり先生が一番怪しくなってきてますね。店長と西園の会話から、西園は店長よりも年上である事が伺えますから、既に登場している18年前の関係者で年齢が合致して出世できそうな人間は彼しかいませんから。名前が変わっているのは、有力者の娘を射止めて逆玉の輿を決めた……と考えるべきか。大体、女子児童に人気のある先生というのはロリコンである事が多いですからね(ぉ*2

悟が愛梨に向けた最後の言葉――恐らくリバイバルが始まろうとしていたから本当の意味で最後の言葉かもしれない――がまた泣けます。自分の窮地においても他人を慮る言葉をかけられる、そんな人間でありたいものですね……。

*1:彼の生活水準や市会議員と懇意である事、その議員との会話から彼がただの雇われ店長ではなく裕福な家の出身である事が窺える。

*2:女子児童に手を出す教師は絵に描いたような変態ではなくむしろ児童から好かれるような先生である事が多いという……。