たこわさ

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アイドルマスターシンデレラガールズ 第15話「When the spell is broken...」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

美城常務による突然の「全てのアイドルプロジェクトの解散」宣言に、揺れる346プロ。社内では不安や反発心が蔓延し、今まで順調に成長を重ねて来たアイドル達は一転して先が見えない状況に追い込まれてしまった。
当然の事ながらプロデューサーは真っ先に常務の指示に反対するが、常務は冷淡に「文句があるのなら自分を納得させられるだけの企画を早急に提出しろ」と実質上の拒絶でもって返す。
シンデレラプロジェクトの面々も不安にさいなまれる日々が続いていたが、自分たち以上に消耗し必死に企画案を練るプロデューサーの姿に奮起し――。

感想

前回までは「唐突な施策だけれども常務には常務の狙いがあってアイドル達や社員に奮起してもらおうとしているのかな?」と好意的解釈をしましたが……駄目だこいつ早く何とかしないと、を絵で描いたような辣腕というか暴君というか、優秀だけど有能ではない、の典型的な人物でした!
というか、作中の描写を見る限り、各アイドル達って346プロの力だけじゃなくてさまざまコラボレーションやら協力者がいてこそ成り立っているものであって、突然「このアイドル積極的に売り出すの一時中断します。新しい売り方が決まるまで待ってね♪」なんて言われたらプロダクション自体の信用が地に堕ちますわな……。そして何よりアイドルと彼女達を支えるファン達の顔が全く見えていない。
これ、ラジオやテレビ業界で見られる「局長が変わったら人気番組であろうとも無理矢理終了させて新しい局長の好みの色に染まった編成に改悪される」の典型ですわ。キャップストーンを立派にするためにピラミッドの下部から良質な石を取り出す、みたいな。

……と、おそらく視聴者にもこうやって反感を植え付け、アイドル達やプロデューサーとの一体感を演出するのが狙いなのでしょうね、この展開は。今の所強引さだけが売りのような常務に対して、武内Pやアイドル達がどう立ち向かっていくのか……。
「シンデレラ」というからには大きな障害――冷徹な継母と意地悪な義姉達の存在が必須な訳で、彼女達の本当の物語はここから始まるのかもしれません。

そして今回も前回に引き続く凛達以外のアイドルが沢山出演しましたね。これは原作ゲームファンへのサービスではなく、アイドル達が一丸となって常務に「NO」を突きつけ自分達の足で「階段」を昇っていく物語を描く為の布石なのだと思いたい所。いちいち濃い彼女らがゲストキャラではもったいないので、是非とも準レギュラーになってほしいですな。

そして今回、先鋒として常務に一矢報いた高垣楓が実にカッコ可愛かったです。大将クラスがあえて先鋒を務めるというその心意気に、他のアイドル達は果たしてどう応えるのか?