たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第4話「見知らぬ地へ」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

身寄りを失ったコダ村の人々、魔法使いの師弟カトーとレレイ、神官ロゥリィ、そしてエルフの集落ただ一人の生き残りテュカを抱える伊丹ら第三偵察部隊は、あえて本隊に連絡せずにアルヌスへ帰還し、なし崩し的に彼女らを難民として受け入れる事に成功する。
急きょ難民キャンプが建設されるが、レレイ達は大規模な工事を物凄い勢いで進めていく重機の姿や、突貫とは思えない完成度の高い居留地、毎日用意される温かい風呂、そして潤沢でおいしいごはんの数々に驚きを隠せない。未知の文化に興味を隠せない難民たちの中で、特にレレイは熱心に日本の文化に興味を示し、少しずつではあるが言葉も覚え始めていた。
一方、ようやく意識のはっきりしてきたテュカは表面上では日常を過ごせるまでに回復していたが――。

感想

幕間。「見ろ! 自衛隊の難民受け入れ能力は凄いんだぜ!」等という誰かの声が聞こえてきそうなエピソードだったが、難民を受け入れた事で彼らの目的は次のフェーズを迎えたように見受けられる。人道的処置というお題目で難民を受け入れるという事は、特地に留まる一定の大義名分を得たという事であり、信用に足る情報源を手に入れた事でもあり、またあわよくば自分達に好意的な現地住民に自衛隊及び日本政府の正当性を主張してもらい世界各国へをけん制するという武器を手に入れた事でもあり。

伊丹はあえて本部に連絡をせず難民を連れ帰る事でなし崩し的に彼らを受け入れることに成功したが、柳田にその思惑が看破されてもとぼけていたのは、もしかすると上層部の政治的な意図までも見越してそれを利用しているがそういった自分の能力をひけらかす、もしくは見込まれてより大きな役割を担わされることを恐れていたから……というのは流石に伊丹を買いかぶり過ぎか。
少し意外だったのは、ロゥリィが伊丹の名前を憶えていなかったこと。前回あれだけ愛嬌を振りまいていたのは、ただ単に座り心地が良さそうだっただけか?
伊丹達が炎龍を退けたという名声が徐々に特地の人々にも広がりつつあり、自衛隊の様子を探っていたピニャも彼らを警戒しつつも興味を覚え始めている様子。次回以降は大きく話が動きそうな予感が。