たこわさ

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アイドルマスターシンデレラガールズ 第24話「Barefoot Girl.」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

new generationsのクリスマスライブ間近に控える中、未だ笑顔を取り戻せない卯月だったが、勇気を出して346プロへと戻ってくる。他のプロジェクトメンバー達とレッスンする中、彼女達の今までの、そしてこれから願いや想いを伝え聞き、卯月は――。

感想

一度心が折れてしまったり、疑心暗鬼に憑りつかれてしまった人に対しては特効薬などというモノはなく、他人の助けも本人の頑張りもプラスになるどころか重荷になってしまったり、はたまた一時はそのおかげで復調することが出来てもふとしたきっかけで以前よりも落ち込んでしまう事はざらだと思います。今回の卯月の場合は正にそれで、なので、下手に誰かの言葉や何かのきっかけで全てが元通りになる――というような復活劇が描かれた場合、どうしても陳腐に感じてしまうだろうな、と危惧していましたがそれは杞憂に終わったようです。
凡百――というか普通の作品ならば、恐らくはメンバーと涙ながらの抱擁とかした時点で「卯月復活!」と(尺の都合もあり)なるのでしょうが、今回そういった手法を取らずに、プロジェクトのメンバー達それぞれの想いを受けて、プロデューサーから強い言葉をもらって、凛と未央から見守られて、ぶっつけ本番に近いステージという逃げ場のない、文字通りの正念場に立たされて、それでようやく復活――しかも完全復活ではなくあくまで「第一歩」を踏み出せた、というこの丁寧な描き方は何というか……惚れますね!
まあ、作中のお客さん視点だと卯月の事は一体どのように観えているのか、とか気になる所がない訳ではないのですが(笑)。やっぱり「療養中だったアイドルが緊張のカムバックステージに挑んでる」感じなんでしょうか? 制服姿もサービス感覚だったりして。
卯月の最後の笑顔は、近年のアニメーション作品の中でも屈指の「素敵な笑顔」でした。