たこわさ

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グラスリップ 第8話「雪」感想

(以下、ネタバレ)
不吉な言葉と共に黒い羽根が舞う、暗いヴィジョンを視てしまい倒れた透子。そんな透子の様子を目撃したやなぎは、透子と駆の間にある不思議な関係の存在を疑い始める。一方、駆は透子のただならぬ状態に、やなぎか雪哉に事情を打ち明けまた同じような事があった時に備えるべきだと提案するが――。

今までは透子への強い思いに翻弄されるように、自分でも思いもしないような行動をとってしまっていた駆ですが、透子の異変に対して彼女が信頼している二人――やなぎと雪哉に事情を話して頼るべきだ、と提案するなど、本当に意味で透子の身を案じている様子が伺えますね。彼が前向きに自分の気持ちと新しい環境と向き合おうと決意した、という事でしょうか。

他方、やなぎと雪哉もそれぞれ違いはあれど、新しい自分と向き合おうとしているようですが、この二人の場合、当面の問題から目をそらすという意味合いも強いので、三歩進んで二歩下がる、と言ったところか。

幸と祐については、すっかり足踏み状態になってしまいました……。幸にも一応の罪悪感はあったようですが、やなぎに透子への自分の想いを見透かされた時に何も言い返せなかったところをみると、やはり彼女の中では透子が最優先なのだな、と。だから、祐の完璧な拒絶とも言える態度は至極当たり前だと思ったり。

それぞれが迷ったり立ち止まったりしている中で、透子が垣間見る不吉なヴィジョンはその頻度を増してきている様子。駆は無理に自分達だけで解決しようとは考えてしないようですから、もしかすると透子を救う為に彼が仲間達を集める展開になったりして。