たこわさ

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グラスリップ 第13話「流星」感想

(以下、ネタバレ)
最終回ですが、雑念が入りそうなのであらすじは割愛し感想のみ。
・・・・・・結局、最後まで海の物とも山の物ともつかない作品でした。そりゃあ背景が主に海と山でしたけれども、そんな駄洒落みたいな展開は望んでいなかったわけでw
結局、未来の欠片の正体は曖昧なまま、実は透子の母も過去に見ていたという最終回でのサプライズ情報まで飛び出して消化不良もいいところ。一応、自分達が望んだ、もしくはその到来を強く思ってしまった未来の情景が映像なり音声なりで去来する謎の現象、というのが作中での結論なようですが。肝心の、透子と駆が何故同じ光景を共有できたのかについては、何だか駆のくどき文句に利用されただけな印象しか残らず。
途中までは駆の登場で否応無く動き出してしまった透子グループの人間関係模様が楽しみでもありましたが、肝心の主人公達の関係が灰色の結末を迎えてしまってはなんともしっくりこないというか。「本当に楽しい時間は夏休みの後」じゃなかったのか(苦笑)。
一応、一話から散りばめられてきた言葉を繋ぎ合わせると、駆は母親についていかないで透子のいるあの町に残った、と解釈できなくも無い結末でしたが、なにせその透子の見ている光景・聞こえている声が全く信用に値しない訳で、なんとも座りが悪すぎる。
やっぱり、P.A.WORKS作品としては久々になる、舞台背景ではなく単純な人間関係をメインにすえた作品になるのかな、と期待していましたが、結局設定の面白味を見せたかったのか、それとも人間関係云々を見せたかったのか、どちらともとれない印象しか残りませんでした。残念。