たこわさ

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ニセコイ 第4話「ホウモン」感想

原作既読。
(以下ネタバレ)
楽と千棘の会話から「恋人同士の演技」という言葉を聞き取ってしまった小野寺。しかも、彼女は密かに楽に想いを寄せており――。
第一話の感想の時にも似たようなことを書きましたが、本作は原型となった読みきり版での「楽と千棘は普段いがみ合う幼馴染同士だが、内実お互いに憎からず思っている」という設定を無くしてしまったために、物語開始当初で楽と両想いであり性格も良い小野寺の方がはるかに有利なんじゃないか、と思うのですが、アニメ版で読みきり版の事をなかったことにして観てみても、やはり小野寺の方にはるかに分があるような気がしてならず。
とはいえ、前回や今回見せたような、千棘の実はか弱い部分についてクローズアップされていくことで、視聴者にも千棘の魅力が伝わるのではないかな、とも思い。まあ、それ以上にバイオレンスヒロインなので、彼女の魅力が描かれる頃には目も向けられていないという悲しい可能性も高いですが……。
これからヒロインが増えていくに従って、そういったヒロイン間のパワーゲームが複雑化していって、ともすれば凡百のハーレムものに成り下がってしまう本作ですが、今のところ楽が一途で純情であることが救いになっている部分がありますね。ハーレムもの主人公のEDレベルな恋愛感情欠損振りのような不快感さえ伴う設定とは一線を画していて、そこが本作の魅力でもあったり。
ちなみに、本作で私は千棘派ですが、次に好きなのは、るりちゃんだったりします。不思議ちゃん系寡黙メガネなのに実は常識人で純情というギャップが素敵。