たこわさ

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キルラキル 第十六話「女はそれを我慢できない」感想

(以下ネタバレ)
美木杉によって語られる生命繊維の真実。それは「生命繊維は宇宙より飛来し、自分達の宿主とするべく人類を進化させた存在だった」という驚愕の事実だった。同じ頃、皐月は母親の導きで生命繊維の根源と対面しようとしていた――。
「降臨者かよ!? 規格外品かよ!?」とツッコみを入れた人は高確率で私と同年代のオサーンです。
それはさておき。
中島かずきさんの描く物語には、生命だとか宇宙だとかの根源が関わってくる作品が非常に多いという印象を持っているのですが、本作もその例に漏れなかったようで。逆に言えば、中島作品の真骨頂を本作でも拝める可能性が大だということでもあり、楽しみになってきました。
さて、人類の進化が何者かによって方向付けされ促進されたものだ、という設定は古今東西を問わずSFの中では比較的ポピュラーな題材だと思います。私が冒頭で挙げた某いつまでたっても終わらないSF漫画もそうですし、一昔前にははるか昔に生物の細胞に取り込まれたミトコンドリアが人類を含む全ての生命の上位存在だ、なんて設定もありましたか。変わったところでは脳髄自体が人間に寄生し本来の精神を抑制しているなんてものもありましたが……あれ、何の作品でしたっけ、これ?(笑)*1
まあ、それはそれとして、生命繊維が本来的には寄生生物であり、生命繊維による人体の強化や超能力の発現はその力の一端でしかない、という所はかなり重要なファクターであるように思えますね。生命繊維100%の神衣がすさまじい能力を発揮する引きかえとして、その力を抑えきれないと人体と融合し化け物と化してしまう、という過去の実例と照らし合わせるとなおのこと。
生命繊維の最終目標は、自分達の寄生に耐えうる人類の「培養」と、その後彼らの体を乗っ取り自ら完全な生命体になること、というところでしょうか? そして、皐月はそれを由とせず、母親や生命繊維に反旗を翻す機会を虎視眈々と狙っている……ということか。

*1:ちなみに私自身は「人間はお猫様(地球の真の支配者)のお世話をする為に都合よく進化した存在説を支持しています。