たこわさ

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凪のあすから 第17話「ビョーキなふたり」感想

(以下ネタバレ)
光に続くかのように目覚めた要。光達は海村自体の目覚めが近いのでは、と色めきたつ。一方、要への想いを抱き続けていたさゆは、要が自分に気付いてくれなかったと思い込み――。

切ない。切な過ぎて胸が痛いレベル。
光よりも冬眠に対して深刻な意識を持っていた要ではありますが、やはり5年間の間に変わったもの、変わらなかったものの狭間で翻弄されることには変わりなく。特に彼の場合、変わっていてほしかったもの――ちさきの目が誰を追っているのか、ちさきが自分でも気付かない特別な想いを誰に対して抱いているのか――が変わってなかった事に真っ先に気付いてしまった訳で、平静を装いつつも一人の時にはポロっと本音が……(T_T)
一方で、5年の時もの間、変わらぬ想いを抱き続けた美海とさゆ。一度は要のことを諦めようとしたさゆも、要の天然イケメンマジ爆発しろ! レベルのロマンティックすぎる再会シーンの演出に、恋が再燃バーニング。いやいやいや、あれは惚れてまうでしょう。しかも要の場合、最初に再会した時にもすぐにさゆとは気付かなかったものの「知り合いの誰かに似ているから『誰?』とか言って傷付けないようにしないと」という精一杯の心配りが見受けられましたしね。光とは大違いだ(笑)。
とはいえ、要のように内側に溜め込むタイプは、光のような色々と思い悩むけれども行動することも止めないタイプに助けられる所が大きいでしょうから、人それぞれ長短あるものだな、と。
長短といえば、あれだけ察しのいい紡が、要がちさきに向ける複雑なまなざしに気付いていないっぽいのが意外。いや、もちろん気付いているけれども気遣ってあえて知らないふりをしている、という手もあるかもしれませんが。元々、同じくイケメン・察しがいい枠という事で紡はどこか要にシンパシーを感じているような所がありましたし、後者かもしれませんね。彼がやけに嬉しそうだったのも、同じ境遇のライバルが帰ってきてくれて(あの頃の続きが出来て)嬉しい、という想いがあったからなのかも。

さて、美海にエナが宿ったことがはっきりしていよいよ物語の革新に迫る時がやってきたようです。美海や半覚醒状態だった要が聴いたという謎の音や、そもそもどうして美海には不思議な直感が備わっていたり後天的にエナが宿ったりしたのか。なにやらシオシシオはえらい事になっているようですが、うろこ様と再会して謎の一端が明らかになるのかも?