たこわさ

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凪のあすから 第16話「遠い波のささやき」感想

(以下ネタバレ)
再び中学に通う事になった光は、持ち前の気安さですぐにクラスに馴染む。光の制服は紛失してた為、街で新しい制服を作るついでに一家総出で出かけようとしたが、晃が熱を出してしまい光と美海の二人で行かなければならなくなった。二人だけで出かける事が照れくさくなったため、さゆを誘ったのだがそれが思わぬ悶着を引き起こす事に――。

光がクラスにすぐに馴染んだのは、浦島太郎状態を割り切るという空元気による所もあるのでしょうが、5年前がそうだったように彼の周りには自然と人が集まるという、一種の人徳によるところが大きいのでしょうね。美海としては光が自分を放って置いてクラスメイトと仲良くなる事に複雑な想いを抱いたでしょうから、わざわざさゆが会話の流れを断ったのは友情がなせる業か。
しかし、三人で出かけた時に、美海と光があまりに親密に見えたために、さゆが5年の間抱えていた――おそらくは強がって周囲には見せなかった、要を失った痛みがぶり返してしまい、さゆに辛くあたってしまいました。もちろん、光にしてみれば美海に対する態度を変えた覚えはないのですが、確かに美海の方はちょっと浮かれていた所があり。

もちろん、さゆだって美海を傷つけるつもりなんてなくて、かんしゃくに近いものだったのでしょうが、それを自然と察してさり気なくさゆを慰める光がまたイケメンですな……。多分、彼が頼ってきた要やちさきが今は傍にいないという事実と、いまだにさゆの事を「年下の友人」として認識しているからこそ出来る態度だったのでしょうが。

しかも、姿を消したさゆが一体どこに行ったのか、思い出の――光にとってはつい先日の――場所を目にした瞬間に察するって、やっぱりひーくんやれば出来る子だったのね、と(笑)。しかも、あんな慰め方されたら美海ますます光に惚れてまうやろー! と。
さゆとも無事仲直りを果たしたようですが、気になるのは美海が海で息が出来るようになった理由。なにやら粒子のようなものが彼女の体にまとわりつき、エナを纏わせたようにも見えましたが、あれが一過性のものなのか永続的なものなのか……。案外、飛行石を身に付けてドヤ顔で飛び降りた物の普通に落下して天井を突き破ったどっかのパズーさんのように、美海もあかりに見せようと海に飛び込んだら今度はおぼれてしまった、という笑えない展開もあったりして。
まあ、美海には何やら不思議な力が備わっている事は示唆されていましたし、加えて5年前のおふね引きの結果、海に多大な変化が起こった事は確かなわけですから、恐らくはそのまま定着しているのでしょうが。

そして、そして海のイケメンこと要らしき人影が、遂に――。全裸でも慌てず騒がず紳士的な態度も崩さず冷静に自分が冬眠から覚めたこと、あれから長い年月が流れている事を認識しているらしい様子からは、やはり要は只者じゃないという事が伺えますね(?)。