たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

革命機ヴァルヴレイヴ 第8話「光の王女」感想

サブタイトルは公式サイト表記を採用。
(以下ネタバレ)
アイナが死んだ。自らの力のなさを嘆くハルトとサキ、やり場のない怒りと悲しみもてあますキューマ、気丈に振舞いながらもアキラの前で耐え切れず嗚咽を漏らしてしまうショーコ、動揺する生徒たち……。そんな中、自ら囚われの身となったエルエルフの口から再び敵の襲撃が「予言」され――。
そもそもドルシアの襲撃に時にも沢山生徒が死んでいるわけですが、今までは「独立」というある種の「祭り」にも似た逃げ場所があった事で意識的に忘れてきたその事実が、今度は自分たちの行動の結果として仲間が死んだ事により、否応なしに「死」というモノを意識せざるを得なくなった訳ですね。逆に言えば、生徒たちにもようやく「当事者意識」が芽生え始めた、というにもなるでしょうか。頼りなかった七海が、「生徒にこんな事をさせられない」と泣きながら血の跡*1
そして相変わらず脈絡もなく登場したパイロトスーツに思わず苦笑。一応、前回ヴァルヴレイヴの施設の情報を他の生徒達とも共有した描写がありましたが、台詞や画面の端々にそれらの発見を匂わせる描写もあれば唐突感を感じずにすむんですが。
ハルトがエルエルフを仲間に引き入れる決心をした時に、ハルトの脳裏にアイナが浮かんだ描写があった件についてはちょっと謎ですね。ただ単純に「(エルエルフも含めて)これ以上誰も死なせたくないから」というだけではなさそうな。まあ、ハルトの言葉をそのまま受け取ってしまえばその受け取り方も間違いではない事になるんですが。
ハルトの「甘さ」も計算のうちだとうそぶくエルエルフの態度も、ただ単に尊大なだけなのか、それともハルトという人間の真実に触れて彼のことを信用したからこその、彼なりのユーモアなのか。

*1:あれはハルトの血の跡かと思うんですが、キューマが動揺の中でも機転を利かせて「アイナの血の跡」と嘘を言ったのかもしれません。もしくはアイナが爆風を食らった現場、か。