たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

ROBOTICS;NOTES #17「ロボット研究部は、本日をもって解散します!」感想

原作未プレイ。
(以下ネタバレ)
補助ロボットの暴走による瑞榎の死、そしてガンつく2の移動中に起こった事故による昴の負傷。二つの悲劇の跡に待っていたのは、ロボ部の廃部という結末だった……。
一見いつものように振舞っている海翔ですが、やはり瑞榎の死の傷は大きいようで、些細な言葉で淳和やフラウの事を傷つけてしまいます。普段の彼も無神経な発言をする人間でしたが、いつものそれは実は自覚ある無神経であり、だからこそ不思議と相手を傷つけることのない、ある種の人徳であった訳ですが、今の海翔にはそんな余裕もなく。
フラウに指摘されるまでもなく、君島レポートを追っていた事が瑞榎の死の原因かもしれないという事は、当然彼も思い当たっていたのでしょう。しかも昴が事故により負傷しロボ部が廃部という不幸も重なって……。無気力を装いながらも実は前向きな海翔も、今度ばかりは……。
しかし、澤田という思わぬ訪問者の存在や、みさ希からの「君島レポートを他人に渡してはならない。あなたが護りなさい」という謎めいた一言がきっかけになったのか、彼は全ての事と向き合う事を決めました。恐らくはかなりの固い決意を内に秘めているのでしょうが、彼の場合それを表に出す事はないので、そういった意味で主人公としては損をしていると言えるかもしれません。オカリンのように決め台詞の一つでもあったら格好が付くんでしょうが。
それでも、あき穂に対して遠まわしに「たとえ他の皆がいなくなっても自分だけは最後まで協力する」と申し出たあたりはダウナー系ツンデレ主人公(?)の面目躍如といった体でしたね。あき穂も海翔のそんな性格をよく分っているからこそ、思わず彼の胸で泣いてしまったのでしょうねぇ。あのままドクが乱入しなかったらチューの一つ位してそうな勢いでした(笑)。
更には二人の事を温かく見守っていた大人達、ドクと長深田も協力してくれることになり……ロボ部はなくなってしまいましたがあき穂の夢は終わらないし、迷惑を掛けてしまった人達の為にも終わらせてはいけないのでしょう。
一方、海翔はもう一つの重要事項である君島レポートの、その最後のファイルを遂にダウンロードしてしまいますが、その結果居る夫を媒介に全世界中に君島レポートが拡散される事に……。一体、君島コウの目的とは何なのか? そして一連の不可解な出来事はどこに向かって収束するのか?

ところで、昴の父親に涙ながらに土下座して謝る淳和を見て、「いっそのこと昴に後遺症が残ったら淳ちゃんが色々とお世話してあげたらどうだろう?」とか思ってしまった私は間違いなくカップル厨。