たこわさ

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さくら荘のペットな彼女 第13話「冬の一歩手前で」感想

原作知識は漫画版を少し読んだ程度。
(以下ネタバレ)
空港での一件以来、(空太から見て)不審な行動が多くなったましろ。用も無いのに学校で空太を訪ねてきたり、原稿も終わってないのに料理がしたいと言い出したり。そんなましろに戸惑うばかりの空太は、自分のゲーム企画がコンテストに通らない苛立ちを思わずましろにぶつけてしまいますが――。
さてさて、以前は人に当たる事をグッとこらえていた空太が今回ましろに辛く当たった事で、彼の株が大きく落ちそうなところですね。空太の中では「圧倒的な天才」であり世間にも認められているましろが、自分の作品以外をないがしろにしてまで(空太にとって)動機不明な事にかまけている姿勢が許せなかった、という表向きの理由と、そして恐らくは前回ましろを空港で引き止めた時にはっきりしてしまった「ましろという一人の女の子の気持ちを大切にしたい」という裏側の理由が自分の中でぶつかり合ってしまって、その居心地の悪さに戸惑っている、といった所なんでしょうね。
だからこそ、傍から見れば丸わかりな上に「自分の心の中に空太がいる」という事を無自覚ながら告白したましろの心中をあえて察しようとしないのでしょう。もしあれが素で気付いていないのならいくらラノベの鈍感主人公とはいえ許されないレベルの鈍感さでしょうしw
一方で、七海からは実質的なクリスマスイブデートを申し込まれているのに普段通りなんのけなしに承諾しているって所は「ななみん不憫……」と映ってしまう訳ですが。だって、それは空太が七海に対してはなんの葛藤も抱いていないって事ですから。
空太を取り巻く恋愛事情がグダグダな一方で、美咲やリタの真っ直ぐな(でもちょっと普通じゃない)大攻勢は観ていて気持ちがいいですな……。